《智慧者?卑怯者?》烏賊津臣 4  | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

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弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
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今日のラッキー神社

 

神功皇后が巫女を、烏賊津臣が審神者を務めた神祭りで、新羅を得るためには誰を祭ればよいのかわかりましたので、皇后の一軍は新羅に出兵します。

『日本書紀』によれば、託宣通り無血のまま新羅を降伏させたとありますが……。

 

ええ。

『三国史記』には全然違う経緯が書かれております。

 

つまり、このとき高句麗は好太王が治めており、強大な力を持っていた。

高句麗が百済を占領したとき、百済は倭と手を結ぶ。

さらに大和は新羅を攻めるのだが、高句麗が新羅を助けたので敗退。

 

……ざっとそんな感じ。

 

もちろん、どっちが嘘をついてるのかはわかんないです。

『三国史記』は高麗(高句麗が新羅・百済と統一してできた国)の史書ですから、高句麗に有利な証言をするでしょうし。

『日本書紀』は日本に有利な証言をするでしょう。

でもまぁ、少なくとも無血で新羅を降伏させたってのは嘘でしょうね(笑)

ただ、日本書紀の著者は、烏賊津臣を重要な人物として描いていることになるでしょう。

 

そもそも烏賊津臣は中臣氏。

 

中臣は「神と人間の中」に位置する臣を意味します。

臣は「使主」とも表記しますね。

 

神と人間の間で、お使いをするのが中臣なわけです。

 

だから、古来中臣氏は忌部氏とならんで神官の家柄。

鎌足の功績で、藤原氏が誕生した後も、神官家は中臣氏を名乗ったって説もあるようです。

 

さて。

烏賊津臣の名は、ここからしばらく登場しません。

 

次に登場するのは、なんと、允恭天皇の時代です。

 

 

 


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