そろそろ神話も紹介しないと……ってことで、逝去から今年で1400年にあたるこの方について、日本書紀の記述を見てみましょう。
両親は用明天皇と間人皇后。
用明天皇の両親は欽明天皇と蘇我堅塩姫。
間人皇后の両親は欽明天皇と蘇我小姉君。
相当な近縁と言えますね。
そして、蘇我氏の血がガッツリ入っていることもわかります。
厩戸皇子は二人の長男で、またの名は豊耳聡聖徳、あるいは豊聡耳法大王とあります。
「聖徳太子」の呼称は、彼の死後に生まれたと言われてますね。
厩戸の名は、間人皇后が妊娠中、厩の戸にぶつかったはずみで出産したから。
そういえば昔、クラスメイトから嘘か本当かわからない話を聞きました。
彼女のお母さんが階段を下りていたら、後ろから妊婦の友人が追いかけてきて、真横で足を滑らせて転倒。
そのはずみで赤ん坊が「スル~ン」と生まれておめでとう!!
……って言うんだけど、本当にそんなことあるのかしら(^^ゞ
でも、厩戸皇子はまさにそんな感じで生まれたというわけです。
ほんまかいな(笑)
さらに、生まれて間もなく言葉を話し、聖人のような知恵を持っており、成人してからは一度に十人の訴えを聞き分けることができたと言います。
さらには先を見通す能力に優れていた、と。
ここでちょっと不思議に思いません?
厩で生まれたといえばイエス・キリストを思い出します。
そして生まれてすぐに言葉を話したといえば、お釈迦様。
三大宗教の祖二人とかぶってますね。
さすが聖徳太子と呼ばれるだけのことはある!!
偉大なる聖人はふつうの人とは違う生まれ方をしたという伝説がつきものです。
お釈迦様は、母の右脇から生まれたことになっていますし。
母親が太陽と月を飲む夢を見て、彼を懐妊したって話もなかったでしたっけ。
おとぎ話のヒーローは、子宝に恵まれない夫婦が神様にお願いして生まれてきたり、桃から生まれたりしています。
でも、「厩で生まれた」ってのは地味すぎですよね(笑)
ってことで、当時すでにキリスト教が伝わっており、その影響を受けたんだって説もあるわけなんです。
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