三輪の大物主は、倭迹迹日百襲姫に対しても、活玉依姫に対しても、
「夜だけ訪れる夫」
でした。
それは、姿を見せたくなかったからでしょう。
ギリシャ神話のキューピッドは、
「姿を見られる」
そのこと自体がタブーでした。
姿を見てしまった妻のプシュケは夫と引き離され、試練を受けます。
でも、大物主は姿を見せるまではOKだったみたいですね。
ただ、「驚く」のは禁忌だった。
「きゃっ」の一言のせいで、箸で陰部を衝いて死ななくちゃいけないんだから、大層です。
なんて死に方だ。
漫画家の諸星大二郎さんは、このエピソードを「神の子を産むのを拒否した」と解釈されてました。
諸星大二郎さんは学者じゃないけど、その直感はすごいと思うんですよね~、私。
一方活玉依姫は夫の正体を知りましたが、姿を見てはいません。
ただ、今昔物語では、おなじように着物に針をつけられた蛇は、鉄の毒で死んでしまいます。
昔話で蛇が鉄を恐れるのは割と定番。
なのに、活玉依姫が無事らしいのはどうしたことでしょう。
なぜ倭迹迹日百襲姫ばかりがこんな仕打ちを受けたんでしょうね?
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