風土記を見れば、筑波山なども神話に登場しますが、男体山と女体山があったりしてややこしいので、今回は割愛。
性別に関係なく山を語るときにでも。
山との関係で、もう一つ有名な神を挙げれば、白山姫でしょう。
白山姫がどんな女神かはわかりませんが、現代では菊理姫と同一視されています。
菊理姫は非常に謎の深い女神で、『日本書紀』の一書にしか登場しません。
伊邪那岐と伊邪那美が黄泉の入り口で大喧嘩になったとき、仲裁をした、と。
伊邪那美はこう言っています。
「私はあなたとたくさんの国を生みましたから、もう生き返りたいとは思いません。黄泉の国にいます」
たぶん、伊邪那岐は反論したのでしょう。
「いやだ」
とか、
「それは寂しい」
とか。
そこで菊理姫が何か言葉をかけ、伊邪那岐はそれを聞いて「よし」としたと。
でも、肝心の菊理姫のセリフが書かれてないんですよね(^^ゞ
なんでしょうかね。
相田みつを的な?
「いざなみは、黄泉の国にいてこそいざなみなんだな」
とか(笑)
「いざなみがどこにいるかは 自分で決める」
とか?
「菊理(くくり)」は、「聴く」「潜る」「括る」に通じること、黄泉の国に坐すこと、仲裁をしたことなどから、話を聞いてくれる女神、すべてを統括する女神、水に関係の深い女神などとされています。
山の神が、話を聞き、すべてを統括してくれるっていうのは、直観的にも正しい気はしますね。
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