《春らしく》花の神話 9 | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

桜と並んで愛される春の花と言えば、藤でしょう。

藤は古事記の中で、印象的に登場します。

 

この神話のヒロインは、絶世の美女・ 伊豆志袁登売(いずしおとめ)。

彼女には求婚者が絶えませんでしたが、特に熱心だったのが、 秋山之下氷壮夫(あきのやましたひおとこ)。

 

秋山之下氷壮夫はあの手この手で美女の気を引こうとしますが、いつも遭えなく撃沈。

 

弟の春山之霞壮夫に、

「お前が伊豆志袁登売の愛を得られたら、たくさんの宝物をやるよ」

と言います。

 

わざわざライバル作るのって、なんの意味があるのでしょう。

ライバルにも失敗させ、「あの人は、誰にもなびかない」と確認したいのでしょうか。

でもその場合、もしライバルが成功したら、すごい傷になりますよね……。

そして実際、春山之霞壮夫は成功するんです。

 

母親にもらった服と弓矢を身に着けて、伊豆志袁登売に会い、求婚。

そのとき藤は一斉につぼみをつけ、そして花開きます。

 

あたりには高貴な香りが漂い、さすがの気難しい美女も、陥落。

二人は「結婚」するのでした。

 

でもこのプロポーズね、伊豆志袁登売が川屋……つまり、トイレに行ったときに行われてるんですよ。

トイレに花の香。

 

……今は水洗トイレがほとんどなので、「便所臭」って、あんまり実感ない人が多いと思います。

昔は便所といえばクサイものだったんですよ。

そこに、キンモクセイとかバラの香りの消臭剤が置かれてあると、臭いと匂いがミックスして、得も言われぬことになってました。

 

……便所に藤の花の香……ねぇ(^^ゞ

 

それはともかく、地味な衣服と弓矢が一斉に藤の花を咲かせるシーンは、映像で見てみたいように思います。

素敵だよね(#^.^#)

 

 

 


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