そして舎人の鳥山という男……名前からしても足が速いんでしょうね……に、皇后を連れ戻しにやらせます。
そのときに詠んだ歌はこんなの。
ヤマシロニ イシケトリヤマ イシケシケ アガモフツマニ イシキアハフカモ
翻訳すると、山城に早く追いつけ鳥山よ。早く追いつけ、追いつけ!いとしい妻に追いついて、会ってくれるだろうか。
山城というのは、磐姫が実家に帰るために通っている道のことのようです。
まぁ妻を恋する気持ちがひしひしと伝わってきますが、それならなぜ、ちゃんと筋を通して八田皇女を迎え入れなかったのか。
つくづく惜しいことです。
磐姫だって未練たらたらなんですよ。
木津川あたりで立派な大樹を見ると、
ツギネフ ヤマシロガワヲ カハノホリ ワガノボレバ カハクマニ タチサカユル モモタラズ ヤソハノキハ オホキミロカモ
と詠みました。
山城川をさかのぼってきたところ、川の曲がり角に 立派な葉の茂った木が立っていて、私の大君にそっくりだ。
という意味なんですって。
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