野球放浪記『百聞不如一見』 -334ページ目

厳冬はじっと耐えて春を待つ

昨日今日と日本列島は大荒れの天気で厳しい冷え込みになっている。外に出ると強風が吹き荒れ、気分も萎える。昨日の夜、今日の最低気温が-4℃になるというのを聞いて気が遠くなりそうになった。


寒いというよりは冷たい。冷たい風にさらされた肌は赤くなり痛みすら感じてしまう。私は寒いのはあまり苦にしない方だが、さすがに今日の冷たい空気は堪えた。逆に良いように考えると身が引き締まる思いでもあった。


昨日今日と実施された大学入試センター試験、実は私も受験したことがある。私の時は、天候は良かったけど、点数があまりにも悪すぎて、違う意味で凍りついた記憶がある。センター試験の実施日は大荒れの天候に見舞われる印象がある。今年も雪の影響で公共交通機関のダイヤが乱れ、試験開始時間を遅らせた会場もあった。


数々の困難を乗り越えないと合格は掴めないという試練なのだろうか。いや、そんな綺麗事など要らない。余計なことに神経を使わずに受験に挑むのがいいに決まっている。


関東大学ラグビーの早慶戦は雨が降らないと言われている。毎年11月23日の勤労感謝の日に行われている。両校の関係者が過去の天気の統計をとって雨がほとんど降らないことから、この日に決まったらしい。センター試験で天候が大荒れになるのは時期的に仕方ないかもしれないけど、進路を大きく左右する大事な試験でもあるし、これくらいの配慮はあってもいいんじゃないかと思う。基本的に1月の第3土、日曜日に行われている。無理に変える必要もないけど、試験日を見直してもいいんじゃないかと思う。


試験を終えてまずは一息ついた受験生もいることだろう。しかし、難関私立大、国公立大を志望する受験生の戦いはまだまだ続く。


「何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」


シドニー五輪で金メダルを獲るなどマラソンで輝かしい成績を残した高橋尚子さん。その高橋尚子さんの県立岐阜商業高校時代の恩師が贈った言葉である。


今までどれだけやってきたかにもよるし、みんながみんな、志望校に行けるとは限らないけど、今までやってきたことが報われる日が必ずやって来る。そう信じて、寒い冬はじっと耐えて、春の訪れを待つことにしよう。


“Dash on” NORI



いてまえ

球団事務所の冬期休業も明けて、アイランドリーグにも今年最初のニュースが飛び込んできた。


愛媛のコーチ陣が決定。打撃コーチに吉岡雄二氏、投手コーチに萩原淳氏にそれぞれ決定した。監督の星野おさむ氏に続き、吉岡コーチも近鉄出身者である。


近鉄と言えばやはり「いてまえ打線」。星野監督、吉岡コーチを招聘したので、打のチームをイメージしてしまいそうだが、現状を考えれば投手中心の守り勝つ野球を目指すだろう。そのためには萩原投手コーチの役目も重要になる。打撃技術の向上はプラスアルファ程度に考えておけばいい。


その吉岡コーチ、現役最後はメキシコでプレーしていた。メキシコの野球をやる環境は日本とは比べ物にならないくらい厳しいらしいのだ。


メキシコの球場は外野席のない球場が多かったり、荒野の中に建てられ強風地帯と化した球場があるそうだ。送球が強風に流され、アウトになるはずの打者走者がセーフになったこともあったと言う。それでも野球が出来る喜びを感じながらプレーしていたそうだ。


言葉の壁もあった。チームとの接し方、コミュニケーションが成績を左右することも実感した。自身が「外国人選手」という立場になって、日本に来る外国人選手の気持ちもわかった。


メキシコでの生活や野球で様々なことを学び、大きな財産を手土産に帰国した。日本の独立リーグの環境も恵まれていないが、メキシコ野球を経験している吉岡コーチからしてみれば、全然大したことないのかもしれない。だけど、独立リーグで野球をやってる選手の気持ちは十分理解してくれることだろう。メキシコでの経験に関心を示す選手も出てくるかもしれない。


昨年オフ、読売の大道選手が現役引退を表明して南海ホークスを知る現役選手がいなくなった。近鉄バファローズ(のちに大阪近鉄バファローズ)もいずれその時がやって来る。「10.19」や北川選手の「代打逆転サヨナラ満塁優勝ホームラン」等、今も語り継がれている話もあるけど、人々の記憶から近鉄がなくなってしまうのも寂しい。近鉄の選手であったことを誇りに、指導者としての第二の人生の成功を願う。


【追伸】
星野監督に吉岡コーチ。何かもうひとつパンチが足りない。私が熱望している、現在就職活動中の元近鉄の4番打者が来てくれたら言うことないのだが。守備も上手いし、独立リーグの選手たちはすごく勉強になると思う。その選手とはこの人↓


“Dash on” NORI



自覚を持て!

昨年の7月2日、レクザムスタジアム、香川オリーブガイナーズ-高知ファイティングドッグス。アイランドリーグ史上初の最終戦での優勝決定戦という大一番の試合が行われた。引き分けではあったが劇的な試合でガイナーズが前期優勝を手にした。


本当に優勝できてよかった。あの試合でガイナーズが優勝してなかったら、おそらく私はアイランドリーグの試合を二度と観てなかったと思う。


この試合の序盤、ガイナーズはミスが目立ち、球場全体が非常にピリピリしていた。あちらこちらからヤジが飛び交う。仕方ないと思った。でも、ひとつだけカチンときた。


この試合、私はスタジアムDJつばさっちのDJブースの真下の席で座っていた。この席の真後ろから女性の声が聞こえてきた。


「西森あかんわ~、キャッチャー代えなあかんわ~!」


おそらくスタッフの方だと思う。スタッフの方も人間だから、ぼやくのは仕方ない。だけど、声が一般席に漏れたのが問題なのだ。この時だけではなく、以前から私語が多いのは気になっていた。観戦しやすい雰囲気を作ってくれていることには感謝しているのだが、スタッフとしての自覚を持っているのか、疑問に思っていた。


仕事でやっているのか、誰かに誘われてボランティアでやっているのか、そこにいる経緯はわからない。だけど運営に関わっているのは事実。嫌々やるならやめた方がいい。ヤジりたけりゃスタッフなんかやめて、ひとりの観客として、スタンドからヤジればいいのだ。


試合内容が試合内容なだけに私もイライラしていた。そこに火に油を注がれたら、たまったもんじゃなかった。あの時は、つばさっちのアナウンスを妨害してでもいいから怒鳴りつけてやろうかと思ったくらいだ。優勝したことでイライラも吹き飛んだけど、もしあの試合でガイナーズが負けていたら、試合のこと以外でも気分の悪さだけが残っていただろう。


球場に来られるファンの方たちも同じ。ヤジることがいけないとは思わない。だけど、その時の感情任せの何気ないヤジで周りにいる人たちを不快な気分にさせていることをわかってほしい。ヤジるのなら、笑いを誘うユーモアやセンスのあるヤジを飛ばせと言いたい。


ただでさえ経営が厳しいのに、これが原因で客足が遠退いたら大変なことにもなる。リーグを盛り上げるには、ファンの方も含めてみんなの自覚が必要なのだ。


“Dash on” NORI