野球放浪記『百聞不如一見』 -304ページ目

今こそ心ひとつに

ゴタゴタしたけど、同時開幕が決まってよかったよかった。


球団も大変だとは思いますが、こんな時こそ、12球団がひとつになって、励ましていきましょう。


私も4月12日の開幕を待つだけです。


新井選手、ありがとう!


がんばろう日本! のり


自分たちらしさ

東北高校が紹介されると一際大きな拍手に包まれた。いつもとは違う独特の雰囲気で行われた開会式。何はともあれセンバツが開幕した。


独特の緊張感がある開幕ゲームを戦った香川西は初戦突破ならず。

九州国際大付は三好投手、高城選手の注目バッテリーだけでなく、チーム全体の強打はすごいと思った。


今日注目していた試合は創志学園-北海。創志学園が創部1年目で甲子園出場というのは、ずっと言われてきていたので、もういいだろう。


創志学園は特別目立つ選手がいなくても、監督の采配に選手が応え、チームワークで県大会、地区大会を勝ち上がってきた。こんな言い方をすると申し訳ないが、一番目立っているのは長沢監督の采配なんじゃないかと思うくらいだ。


今日の試合も采配の妙を感じ取れた。


初回にいきなり1点先制され、なおも二死満塁のピンチ。ここで先発の富田投手を2/3イニングで諦め、山本投手にスイッチ。山崎投手がこのピンチを断ち切る。


富田投手はライトにまわったのだが、この試合でスタメンのライトは控えの小山選手だった。いつでも代えられる準備が出来ていたんだろう。この交代は想定の範囲内だったのかもしれない。


序盤は打ってほしい場面でセーフティバントを試みたり、三盗失敗したりと、選手と監督の意思が噛み合っていなかったように思えた。


そんなこともあったけど、徐々に噛み合っていく。これまで接戦をモノにしてきたチーム。山本投手の好投もあり追加点を与えず、相手にプレッシャーをかけていく。

そして7回表、徹底したスライダー狙いが功を奏し、ついに同点に追いつく。


そこに至るまでに、早々とマウンドを降り、不馴れなライトを守っていた富田投手のまずい守備があってピンチを招いたイニングがあった。再びマウンドにあげることも考えていたのかもしれない。でも思いきって、本来ライトを守っている庄司選手に代えた。


ショートの野山選手の好プレーもあってピンチを脱出したのだけど、監督が選手交替を告げたり、伝令を送ったりと、監督に何かしらの動きがあると、不思議と点を取られそうな気がしないのだ。


それならば、監督が動く前に勝負を決めてしまえばいいと言わんばかりに北海・川越選手がソロホームランを放った。記録ではランニングホームランになったけど、これは訂正してほしい。これが決勝点となった。こればかりは誰も責められまい。


味方のミスを誰かが帳消しにした。最後まで食い下がった。負けはしたけど、自分たちの野球のスタイルは発揮できたと思う。


目標は夏に切り替わるが、岡山には関西という最大のライバルが立ちはだかる。他のチームにも警戒されると思うし、その道のりは険しい。ただ、伸びしろがいくらでもあるチームなので今後の成長に期待したい。


それと野山選手の選手宣誓は素晴らしく、とても感動した。


明日の注目は、松田投手擁する波佐見と横浜の対戦も面白そうだが、金沢-加古川北の試合も注目したい。


最速右腕の金沢・釜田投手。その快速球は明治神宮大会ではものの見事に弾き返されていた。ミートされて、ランナー出して、加古川北の売りである機動力でかき回されると苦しい。ひと冬越えて、どう変貌しているか注目したい。


がんばろう日本! のり


一生懸命

「野球をやっていいのかどうかわからない」


それが東北・上村健人主将が最初に口にした言葉だった。


「嬉しい反面、甲子園に行っていいのかという気持ちもある」とも言った。


震災の影響で組み合わせ抽選会にも参加できなかった。他校より遅れて甲子園に向けて出発したのは19日午後のこと。地元の人たちの激励もあり、悩める選手たちを温かく送り出してくれたことが何よりだった。


翌日の甲子園練習。憧れのグランドに足を踏み入れた。憧れのグランドの土を踏んだ。


「小さい頃から夢見たところで嬉しい気持ちはある。プレーする環境を与えられたことに幸せを感じている」


心境も若干、変化したように思う。それも何よりだ。


震災の影響で練習も満足に出来ず、練習試合も1試合やったのみ。調整不足は否めないが、甲子園は時として、目には見えない力が働く時がある。震災後、給水ボランティアとして活動していた東北野球部の姿は、野球の神様も見てくれていたに違いない。


一方の初戦の対戦相手の大垣日大高は、やりづらさがあると言われているけど、雑念を振り払い、全力でぶつかってほしい。それが、東北への最大限の誠意なのだから。


大垣日大は去年のセンバツでベスト4。その当時、原動力となった注目の技巧派左腕、葛西投手も残り、実力のあるチーム。東北、大垣日大ともに昨秋の地区大会優勝チームでもあり、面白い試合になると思う。


ここまで、東北高校のことを長く書いたが、何も東北高校を特別扱いするつもりはない。被害があった地域、なかった地域の違いはあれど、日本全体が悲しみに包まれたのは紛れもない事実である。だから出場32校、どのチームも頑張ってほしいと思う。


各々、いろんな思いを抱いていることだろう。むずかしいことかもしれないが、試合中だけは「被災地のために、被災者のために」とか余計なことは考えなくていい。試合に集中して、全力でプレーすればいい。それだけで十分伝わる。それが出来ないと、勇気とか感動とか…そういうものは何も生まれないのだから。


明日から開幕するセンバツ。正直、どんな感じになるのか想像がつかない。だけど、開催する意味を考え、一生懸命やるしかない。大人である指導者の方たちにも選手に的確なアドバイスを与えてほしいとも思う。


がんばろう日本! のり