野球放浪記『百聞不如一見』 -191ページ目

運命の日

高校受験当日の朝、合格発表の朝、自分はいったいどのように過ごしていたのでしょうか。


ぼくはごくごく普通の朝を過ごしていました。


いつもよりも豪華なものを食べたり、何かゲン担ぎみたいなことをやったり、そんなことはしませんでした。


人生の中で、誰にも重要な日はあります。明日はプロ野球選手を夢見る者にとっては運命の日。今年もドラフト会議がやって来ました。


1位指名で競合が予想される東洋大・藤岡投手、明治大・野村投手、東海大甲府高・高橋選手は、どこの球団が交渉権を獲得するのかはもちろん気になります。


激アツの三重大会!の高校生投手の動向も気になります。


そして何と言ってもアイランドリーグを見てきた自分にとっては、アイランドリーガーで誰が指名されるかが一番気になります。


新聞ではある選手の名前が載っていました。


去年、マスコミからはノーマークだった大原淳也選手が横浜から指名を受けました。ぼくは目をつけていた選手でした。それはもう快感でした。


「(自分が目をつけている)あの選手は指名されるんやろうか?」ってハラハラドキドキしながら見守るのは、ぼくなりのドラフトの楽しみ方であります。


だから、新聞に名前を載せなくてもいいんですけどね。どうせ新聞に載るくらいなら、2位指名くらいしてほしいものです。


今年、アイランドリーグの選手でぼくなりの指名候補(育成も含む)は、7人います。三重救済ドラフトで四国の各球団が獲得した選手からも推測しました。


100名ほど選手がいる中でたったの7人。プロへの道は本当に狭いものだと実感しました。


ある日、そのうちの1人にドラフトに関する話を伺いました。


彼からの返事は「それはフェニックスリーグ次第ですね」というものでした。


しっかりアピールしてやれるだけのことはやって帰ってこれたでしょうか?


愛媛のつる岡選手が横浜に指名されたようなサプライズがあっても構いません。それも楽しみの1つですから。本当に「えーっ!!」て声が出ました。


情報は何もいりません。
もう一度言いますが、ハラハラドキドキしながら見るのがぼくの楽しみ方です。


がんばろう日本!


“Dash on” NORI


ジャイアントキリング


10月30日は大阪マラソン開催ということもあって、ホテルはどこもほぼ満室状態だそうですね。大阪に行かれる方はご注意を。


さて、都市対抗野球4日目は東海地区代表チームがズラリと登場。平日ですが、東海地区の社会人野球ファンの方で1日中、野球を堪能されたかたもいらっしゃるかもしれません。


第1試合の横浜市・JX-ENEOS-春日井市・王子製紙は王子製紙の勝利。


個人的に注目している王子製紙・真弓選手、今日は無安打。しかし、2つの四球を選びました。


チームのためにはこれでいいのかもしれませんが、狙い球と違う球がきたのか、初めての舞台で緊張してたのか、甘い球を見逃す場面もしばしば見受けられました。どこか消極的な印象を受けました。


これで固さもとれたと思いますし、次は若者らしい思いきりのいいバッティングを見たいですね。


第2試合、京都市・日本新薬-豊川市・東海理化は9-0で日本新薬が快勝。


こちらも個人的に注目の日本新薬・中村投手が完封勝利。素晴らしいです。


野球界のなかむらしゅんすけやりました!!笑


そして第3試合は北九州市・JR九州-名古屋市・JR東海の新幹線対決。


この試合はJR東海が先制。速球派のJR九州一岡投手(沖データコンピュータ教育学院からの補強選手)の出鼻を挫きました。


2番手で登板したエース濱野投手が好投している間に反撃したいJR九州は犠牲フライで1点返すのがやっと。


結局、3-1でJR東海の勝利。優勝候補の呼び声高かったJR九州が初戦で姿を消す波乱が起こりました。


JR東海先発の川野投手、ナイスピッチングでした。


JR東海は、この大会前に行われたJABA伊勢大会の初戦で東芝に勝ちました。


伊勢大会の東芝、今日のJR九州。組み合わせを見るとJR東海の対戦相手が勝つと予想していた人は多いことでしょう。失礼ながら、ぼくもそう思っていました。


タイトルの「ジャイアントキリング」は「番狂わせ」とか「大物食い」を表す意味で使われる言葉です。


この言葉は今のJR東海に当てはまるかもしれません。


これで勢いに乗って勝ち進むのでしょうか?この強さが本物であることを証明できるでしょうか?注目です。


がんばろう日本!


“Dash on” NORI


快挙&あの伝説が蘇る

54年ぶり2人目の大記録が生まれました。


都市対抗野球3日目の第1試合、仙台市・JR東日本東北の森内寿春投手が横浜市・三菱重工横浜戦で完全試合の快挙を成し遂げました。


三菱重工横浜は昨年の都市対抗ベスト4、一昨年の日本選手権もベスト4という強豪チームです。すごいの一言です。


今年のJR東日本東北のチームスローガンは『勝利への執念』


森内投手自身、「勝たないとエースとは言えない。お前はまだエースじゃない」と監督から叱責されたこともあったそうです。


「おまえがゼロに抑えれば負けることはない」とも言われ、投げる試合は完封指令。


そんな高いハードル、ノルマを課せられた中で、これ以上ない素晴らしい完封劇をやってのけました。


プロ入り志向が強い投手でもあります。


昨年は七十七銀行の小林敦投手(千葉ロッテ)、日本製紙石巻の久古投手(東京ヤクルト)、TDKの大原慎投手(横浜)といった東北の社会人チームを代表するエースたちが揃ってプロ入り。森内投手は悔しさを味わいました。


26歳という年齢を考えると、これがラストチャンスになるかもしれません。


被災地に届ける勝利はもちろん、プロ入りへの今年最後の猛アピールもなりましたし、自分自身にとっても大きな1勝になったに違いありません。


あとは運命の日を待つのみです。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


第3試合の門真市・パナソニック-浜松市・ヤマハの試合は一死満塁からスタートの延長タイブレークにもつれこみました。


ヤマハでタイブレークと言って思い出すのは昨年の日本選手権です。


日本新薬戦でヤマハはタイブレーク表の攻撃で4点勝ち越したものの、日本新薬に4点取られて追いつかれました。


この試合はヤマハが勝ったのですが、最終スコアは16-12、試合時間が4時間を越える凄まじい試合を演じました。


そんなことも頭をよぎりました。


この試合はヤマハが12回表に6点取って大きく突き放しました。何点取ってもいいって言うような感じでした。


その裏のパナソニックの反撃は1点止まりでヤマハの勝利となりました。


パナソニックが右中間への犠牲フライで1点返した場面、解説者の方が仰っていました。


「6点差があるから外野は後ろで守れた。点差が少ないと外野手は(バックホームに備えて)前にきていて、(右中間を)抜けてたかもしれない」


なるほどなと思いました。
タイブレークの奥深さを知りました。


一般的に延長戦はサヨナラがある後攻の方が有利と言われていますが、タイブレークとなると少し違います。


たくさん点を取って後攻チームにプレッシャーをかけるという意味では先攻の方が有利なのかもしれません。


がんばろう日本!


“Dash on” NORI