
大正13年、19歳で吉原へ売られた少女が、花魁・春駒として過ごした日々を綴った日記です。
日常の過酷な労働環境の様子や周りの人々とのやりとりなどが書かれています。
日記なので整えられた文章ではありませんが、廓の中の様子や周りの人間について鋭く観察され表現されています。当時、学校もろくに行かせてもらえない状況で売られてしまった女性が多かっただろう中で、当事者が書き残した貴重な記録であると思います。
売られたことへの苦悩、借金がどんどん増えていく廓の仕組みへの恨みつらみ、複雑な人間関係だったりと、ストレスだらけの環境。「書く」ことで何とか自分を保つことができたのだろうと思いました。
売られてから2年後、著者である森光子(春駒)さんは脱出され、NHKの朝の連続ドラマの「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じた「柳原白蓮」さんの手助けにより自由廃業されたそうです。ドラマ中では、壇蜜さんが演じておられました。
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