


海外で経済的に困窮状態に陥っている在留邦人を「困窮邦人」と呼び、フィリピンでは、路上生活やホームレス生活を送っている困窮邦人が問題になっているらしいです。
この本を読んで、何年か前に話題になった「外こもり」という言葉を思い出しました。
その時はタイだったかな。
この本の登場人物達は、日本に働きに来ていた女性を追ってフィリピンに渡った結果…、という人達が大半ですが、この本の登場人物達も「外こもり」の人達もきっかけは何であれ、生まれた日本を捨てて別の場所を求めるというのは、日本での自分の立場に何らかの不満があったり、日本が居心地悪くて出て行った人達なのかなと思いました。
ただ、読んでいくうちに、そんなに深いことは考えていない人達なのかも…とも思ったりもしました。
筆者も終わりのほうで
"その人生や暮らしを追っていくと、「(困窮は)自己責任ではない」という仮説はあらかた崩れ去った。"
と書いている通り、登場人物は皆、社会生活を送る人としての考え方、行動などすべて落第点だと思います。そのため、各自が置かれた状況は「自業自得」としか思えなかったです。
解説に以下の一文があります。
"ここに登場するのはみんな「どうしようもない男たち」で、そんな彼らと徹底してつき合ったところに本書のノンフィクションとしての価値がある"
読み終わったあと、激しく同意する一文でした。
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