気楽に読書感想文 -2ページ目

気楽に読書感想文

本を読んだらその感想を書いていきたいと思います。
興味があれば何でも読みます。

評価 : 星

ブログのテーマは Amazon の分類を参考にして決めています。
こちらの本は、「エッセー・随筆」と「ノンフィクション」となっていました。
今まで読んだ石井光太さんの本と比べると、読後のイメージは「エッセー・随筆」かな。
(本の帯に「新境地を開く 初のエッセイ集」とあったこともあり…。)

短めの話が16話収録されており、筆者が今までの人生の様々な場面で出会った人達の話です。取材の途中だったり、身内だったり、学生の頃だったりと時代は様々です。

全ての話に共通して言えるのは、普段の暮らしの中ではない(というよりは、表に出てこない)が、「こういうこともあるんだろうな~」と感じるということです。内容の全てが共感できる訳ではないのですが、ほんの少しだけ自分に重なる部分もあるなといった感じ。

一つ一つを掘り下げて一冊の本にまとめるほどでもないが、筆者の印象に残った出来事をまとめた本といった感じです。

私は、「冬に飛ぶ蠅」が好きです。

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東京千夜 (一般書)/徳間書店
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評価 : 星

差別語がどのように生まれ、どのような経緯をもって成り立ってきたかを書いています。

差別をなくすためには差別語をなくしてしまうというのも一つの方法だと思いますが、単純になかったことにするより、どのような歴史を持ち、なぜその言葉がダメなのかを知ることは案外大切なことなのかなと思いました。

自分が小さい頃はよく聞いたのに、最近は全く聞かなくなった言葉がいくつもありました。
テレビなどのマスコミによる最近の自主規制は少し過剰かなとも思いますが、そうやって長い間人々の目に触れないようにして、知らないうちに消えていった言葉がいくつもあるのだとふと気づかされました。

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私家版 差別語辞典 (新潮選書)/新潮社
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評価 : 星

私の勝手な見解ですが、「高校卒業」とは、平凡な人間が平均的な生活を送るスタートラインに立つための「チケット」なのではないかと思います。また、その「チケット」を手に入れることが、一般社会から「普通」であると認められる一番手っ取り早い手段なのかなと思います。

この本は、高校を中退した人達がどのような家庭環境で育ち、中退後どのような生活を送っているかの事例をたくさん上げ、貧困と高校中退の関係性を問うというような内容です。

何となく読み始めたのですが、思ったより興味深く読みました。
確かに貧困は、高校中退に至る家庭環境、生活環境の悪化が原因の一部だと思いますが、その結果に持っていこうというのが最初の頃から見えてしまっていることが少し残念でした。

私の周辺には高校中退者がいません。
誰の周りにも1人か2人はいるというものではなく、全くいないか、逆にものすごくたくさんいるかのどちらかだと思います。

何冊か読んだ「貧困」に関する本にも大抵同じようなことが書いてあったのですが、「貧困」とは、「所得」より「文化的な資本」の欠落が大きな要因なのだと思います。

目的のない「高校中退」が当たり前の環境に育ち、自分の人生にとってマイナスの要因になる事を当たり前と思ってしまうことは、その後の人生にとても大きな影響を与えるものだと思います。
人間関係は「文化的な資本」の主たるもので、この本に登場する人達にも、周りの誰か一人でも「高校だけは卒業しておけ」と諭してくれる人がいればまったく違う人生を送っていたのではないかと思いました。

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ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書)/筑摩書房
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