スターウォーズ フォースの覚醒 ディズニー株を上昇できず
「スターウォーズ フォースの覚醒」が凄まじい初週興行成績を打ち立てました。
アメリカ国内: | 2億4800万ドル(約300億円) |
世界 : | 5億2800万ドル(約640億円) |
予想通り、アメリカ国内史上・世界史上最高の初週興行成績となりました。
アナリストによると、興行成績は最終的に歴代2位、$20億ドル(歴代1位 アバター:27億8227万ドル、2位タイタニック:21億8537万ドル )まで届き、関連商品の売上は$50億ドルにまで及ぶと予想されています。
*公開前は歴代1位が予想されていました。
*アバター公開当時、期待できなかった中国の映画市場があるわりには、少し低い額かもしれません。
■初週興行成績
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*9,10位はインド映画
参照:興行ランキングmojo
■各スター・ウォーズの興行成績推移
2012年、ディズニーはルーカス・フィルムを$4億ドルで購入しました。
◆ディズニー株価は上がらず
「スターウォーズ」の記録的ヒットにもかかわらず、月曜日、ディズニー株は 1.05%の下落 $106.59となりました。
投資顧問会社会社Wunderlich Securitiesのアナリスト、マシューハリガンは
「がっかりしている。ただ、驚くことではない。 メディア株は今最低の状態だから」
と述べました。
そもそもディズニーとはメディア系総合企業です。
・3大放送局の一つABC、
・スポーツ専門ケーブル放送ESPN、
・ディズニー・チャンネル、
・映画制作部、
・テーマパーク・リゾート
等を所有しています。
実はESPNという,スポーツケーブルチャンネルがディズニー資産評価額の半分を占めている状態です。
2013年ではディズニーの評価総額840億ドルのうち、ESPNの推定評価額が400億ドルでした。
乱暴に言うなら、ディズニーはケーブルテレビ会社です。
ご存知の通り、Netflix,Amazon映画 等の影響でケーブルテレビが苦戦をしています。
「Cord Cutting」というケーブル会社との契約を取りやめる行為が
ついに数字に反映され始めたようです。
今年7-9月の決算では、アナリスト達の悲観的予測を覆し、
ESPNが30%増の16億6000万ドルの増収し、広告収入・加入者が増加し
安堵の声が上がっていました。
しかし先週金曜日、ESPNが契約収入・広告収入ともに大きく減少し、
明らかに収益力が落ちていることが判明していたのです。
また、スターウォーズの記録的ヒットにもかかわらず、
有名映画館チェーンも株価を軒並み下げるています。
◆感想
「スターウォーズ フォースの覚醒」による記録更新は何ヶ月も前から
誰もが予想しており、むしろ、予想を少し下回ったので、
株価を上げる要因にはならなかったのでは?とも思います。
しかし、予想以上の大ヒットであったとしても、ESPNのディズニーにおける価値を考えると、
株価が上がることはなかったでしょう。
今回驚いたのは
・ディズニーが3大チャンネルの一つ”ABC”や、スポーツチャンネルESPNのオーナーであったこと。
・ディズニーのメイン収入がESPNのケーブルテレビだということ。
以上の2点です。
ディズニーって、規模のでかいフジテレビみたいなもので、
「お台場冒険王」とかが「ディズニーランド」で「踊る大捜査線」が「ディズニー映画」みたいな感じなのですね!
◆今日の面白画像
「とりあえず、剣をふりまわしておけ! と言われた人達」
すこし、おマヌケですね(笑)