マザーテレサ聖人化で批判が再燃 金の亡者がセイント? | スクラップブック

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マザー・テレサが先日フランシスコ・ローマ法王の79歳の誕生日に、
カトリック教会で最高の崇敬対象である「聖人」と聖人と認定されました。

◆聖人になる条件

聖人になるためには3つの条件があります。

1.亡くなっていること
2.生存中にキリストの模範に忠実に従い、その教えを完全に実行した人物
(専門家たちが聖人にふさわしい人物か審査、判断します)
3.死後最低でも二度以上の奇跡の確認がなされた人物
(その人物に祈ったら病気が治ったとか、夢に現れたら、病気が治ったという類のもので
聖人にするために、無理やり?例を見つけ出します。)


基本的には聖人認定には死後100年かかると言われています。

人気が高かった元ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は死後、約8年という異例の速さで「聖人」になったことで
話題になりました。

◆マザー。テレサが聖人になった理由

マザー・テレサが聖人に認定された理由は以下のようなものです。

1.1997年に87歳で亡くなった

2.カトリック教会の修道女としてインドに派遣された後、貧困や飢餓に苦しむ人たちの支援活動を行い1979年にノーベル平和賞を受賞

3.2つの奇跡
 a. インド人女性の腫瘍がマザー・テレサへの祈りで治癒した
 b. 脳腫瘍をもつブラジル人男性の家族がマザー・テレサに祈り治癒した




◆マザーテレサの「聖人」を認めない人々
現在のローマ法王フランシスコは、リベラルすぎると言われることもありますが、公正で人気のある法王です。しかしながら、今回のマザー・テレサの聖人認定には批判が集まっています。

もともと、死後6年という別格の速さで、生前の功績が認められ、「聖人」の次の位「福者」に選ばれていたので、遅かれ早かれマザー・テレサの「聖人」認定は確実視されていたのですが、「福者」認定時以上に、
マザー・テレサの活動を批判する動きも大きくなっているようです。

マザー・テレサといえば、貧困や病気の人たちの救済活動に生涯を捧げた、カトリック教会の修道女と私達は考えます。
事実、彼女は世界中にホスピスを開設し、123カ国で貧困者のために活動を行いました。
彼女の活動は世界中に伝えられ多くの寄付金が集まりました。

しかし、そのホスピスは異常に不衛生でみすぼらしく、マザー・テレサは薬を否定していたため
まともな治療はされていなかったことがわかっています。(ただし、自分は服用していた)
寄付金の悪用・誤用がなんども噂されています。
さらに、マザー・テレサは死後、48億円以上の預金があったことも判明してしまいます。

今年2月インドの民族義勇団は”マザー・テレサの活動は慈善活動ではなく、全く個人的な理由で行われたものである”と批判しました。


1994年にはマザー・テレサはカソリックPRのために作り上げられた修道女で、全く高潔な人間ではないという「Hell's Angel」というドキュメントも放送されています。
「貧困者を救うことより、カソリックを広めることに興味があった」ようです。


参照:ワシントン・ポスト なぜ批評家はマザーテレサをセイントではないと批判するのか


◆感想
マザー・テレサという人は素晴らしい人だと思っていたので、批判があるなんて思いもしませんでした。
金銭については想像の及ばない理由があったりしたかもしれません。
しかし、「薬を飲んではいけない」というような行為に対して批判せずにはいられません。
救われた命がたくさんあったはずだと思うのです。

でも、宗教家にとって、「救われる」は「神に愛される」ということなので、
悲しくなってしまいます。


先日、FacebookCEO ザッカーバーグが財産の99%を寄付して、その寄付金を運用する会社を作ったことで、「それでも寄付か?」と大きく批判されましたが、
寄付しても、まともに運用されず、悲嘆にくれた経験から、使用法も自分で管理したいと考えた
ザッカーバーグの方がよっぽど好感がもてます。



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