CIAが「Mrビーンスパイ大作戦」を実行していた。 | スクラップブック

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妨害工作マニュアル(CIA


第2次世界大戦当時、CIAがドイツ、イタリア、日本で国家転覆を望む市民スパイ達に渡していた
「妨害工作マニュアル」という機密文書が公開されました。
その国でいかに振る舞いいかに妨害するかが事細かに指示されています。

大戦当時、一般市民ができることはとても限られていて、派手なスパイ活動はできませんでした。
一般市民でもできる妨害工作として考え出されたこの作戦はとても面白いもので、市民スパイ達にあたかもMr.ビーンのように振る舞わせ、弾薬工場などの活動や作戦を停滞させるという、地道でちょっとおバカなものです。

マニュアル31ページに書かれています
「バカとして振る舞え、それが君にできる最良の妨害工作だ」



それではそのマニュアルを見てみましょう。

1. ゴミや日用品を使え!
妨害活動で最も役立つ道具はレーザーとかではありません。
ゴミの中にあるもの、塩・爪・飴・小石をマニュアルは推奨しています。
「武器庫は台所にある。積まれたゴミの中にある」

2.物を失くせ
敵の作戦を妨害するには道具を違う場所に置くだけでよい。
この些細な妨害で敵の作戦に致命的な遅れが生じるのだ。

3.人ごみに紛れろ
自ら優秀なスパイはビルに登ったりしません。
「できるだけ自分で実行しない、他の人に、できれば大勢の人を焚きつけて実行させろ。」


4.無能になることを優先しろ
優秀なスパイは変装の天才ではありません。
無能なおバカに見えるよう振る舞います。
「役立たずな振る舞いは、トラブルを産み、敵の工場、流通基地、通信システムを最も簡単に潰すことができる。」


その他にも、マニュアルは陰湿ないたずらのような妨害工作を推奨しています。
・トイレットペーパーの追加を忘れろ.つまらせろ
・切断道具の刃先を鈍らせる。
・裁縫をするときは自分用以外は縫い目を浅くしろ、すぐに解けるはずだ
・ファイルに穴を開けるときは余分に穴を開けろ。破れやすくなる
・ファイルを乱暴に扱え、いつかちぎれてファイルがバラバラになる。
・燃料を入れるとき砂などを少し入れろ


参考:
妨害工作マニュアル PDF(CIA)
Simpleな妨害工作:市民スパイはボンドというより、ビーン(Fox)


◆感想
どのくらいの人数が実行し、どれほどの効果があったかはわかりませんが、
精神的に疲れそうな作戦です。
昔の紙はそんなに破れやすかったのでしょうか?

企業スパイ時代ですが、情報を盗むのではなく、こういう風な妨害をするスパイも活動しているのか、とても気になります。


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