6月のとある週末。
静岡県の富士スピードウエイのすぐ横に、2022年にオープンした、その名も富士スピードウエイホテルに1泊してきました。このホテルは、ハイアットのアウトバウンドコレクションの日本第一号です。
アウトバウンドコレクションというのは、 個性豊かな語るべきストーリーを持つホテルらしく、ここは「車」をテーマにしたホテル。このテーマが、細部まで貫かれておりました。ホテルの装飾もそうなのですが、けっこう感動したのは
部屋の前に置かれたこの車。
なんだかわかりますか?
これ、部屋を掃除しているときのマークなんです。この車の屋根には、Housekeeping in Attendanceって書かれているんです。つまり、今、部屋にハウスキーピングが入っていますってことですね。こういう細部まで車へのこだわり。とっても快適な滞在となりました。
ナビに誘導されて、大井松田のインナーで降りてしまい、その後渋滞に巻き込まれてしまったのですが、あとから見たら、足柄のスマートICを使うのが正解みたいです。
緑あふれる快適な道を進むと、富士の裾野にある、富士霊園に突き当たり、そこを右折して500メートルほどいくと
ホテルの入り口が見えてきます。ホテルのロゴマークは、富士山と、チェッカーフラグ。まさにこのホテルの個性を象徴しています。
すぐ隣には、富士スピードウエイの入り口ゲートがありました。
20キロ制限のアプローチ。ゆるくカーブする上り坂を運転すると
右側にホテルが見えてきます。
いったん車寄せに車を停めるとすぐに係の人がやってきたので、名前を告げると、荷物のケアをしてくださいました。妻はここで車を降り、そのままロビーへ。僕は、誘導されるまま、地下の駐車場に車を動かしました。後ほど紹介したいと思いますが、さすが車をテーマにしたホテルへ宿泊する方々。地下駐車場は、ここはどこだ?というくらいの、高級車の博覧会状態でした。
1階の車寄せからのアプローチは、入り口がいきなりこんなオブジェ。よくみると、車のいろいろな部品に加えて、レースに関するキーワードが埋め込まれています。DRIFTとかGRIDとか。
そして、すぐ横には、隣接する富士スピードウエイのコース紹介。
さらには、様々なレースシーンの白黒写真を組み合わせたパネルなど、入った瞬間そこは、メカニカルな空気漂う世界。車好きにはきっとたまらないのでしょうね。それほどマニアではない僕ですら、気分が高揚します。
こんな壁に仕込まれた石造りのオブジェも、よく近くでみると
ほら。レーシングカーが走っているんですよ。
1階はミュージアムの入り口になっていて、ホテルのロビーはエスカレーターで3階へと。
エスカレータからは、ミュージアムの中に展示されたレーシングカーが一部垣間見ることができます。こういうチラ見せも、心をくすぐられます。
地下へ誘導された僕は
こちらの入り口から、エレベータに乗って、直接ロビーのある3階へ。
エレベータが開くと、いきなりこのディスプレイです。プラモデルの部品でしょうか?
スピード感あふれる廊下のシリーズもののポスターを眺めながら
ロビーへとやってきました。
こちらでチェックイン。ホテルの方の制服も、カラーパンツにブレザーで、テーマパークの制服のようだなと思いました。僕の前に並んでいた人は、グローバリストだったらしく、そのまま置くのカフェに案内されて、そこで飲み物を飲みながら優雅にチェックインしていました。ちっ、僕も2月まではグローバリストだったのにな...。と二度と訪れないだろう時を懐かしみます。
それでも、グローバリスト(最低年間60泊)にはなれなかったものの、ギリギリではありますが、エクスプロ―リスト(最低年間30泊)には到達していたので、事前にWebでチェックインで
お部屋のアップグレードがされたことの案内を受けています。予約した一番安いツイン(それでも43㎡)の部屋に比べると、約15000円アップの、富士山ビューデラックスツインの部屋。それだけでも、よしとせねばならないでしょう。ただ、Webの案内で、15時まで部屋を利用できると書いてあったのに、それは手違いなようで、本来のエクスプロ―リスト特典である、14時がチェックアウトタイムであると言われました(グローバリストは16時)
客室フロアー行のエレベーター前にも車のオブジェ。
素敵なエレベータで、今回の宿泊フロアの5階へ。
キーはいまどきのホテルらしく、プラスチックではなく木のカード。
エレベータホールは、レーシングサーキットの写真。そして、エレベータホールの奥は
フルハイトの窓になっていて、その先の緑がまるで絵画のように迫ってきます。本来ならば、このホテルのもう一つのテーマである、富士山がきれいに見えるはずなのですが、梅雨空のこの季節、それは叶わぬ姿でした。
間接照明の施された、カーペットじきの廊下は、吸音効果もあるのか、静寂に包まれます。
やってきたのはこちらのお部屋。
514号室です。絶対に車のシフトレバーをモチーフにしていますよね。
部屋の中はまた明日