せっかくの週末ですし、怒りのブログを上書きしておきます…。
ちなみに怒りのブログは
こちら…。
昨日は、この事件を除くと、とても良い日だったのです。
今回の米国からの上司の訪問。実はこの上司は4月末でいったん会社を離れるので、実際にはもう僕の上司ではありません。が、これまでのつきあいもありますし、最後にどうしても日本に来て欲しいとお願いして実現したものでした。既に新しい上司になっているのでビジネスレビュー的なことはせずに、お客さま訪問と、内部の簡単なミーティングのみ。
そして昨晩は、最後のサシ呑み。彼自身、きっともう日本に来ることはないだろうな と言っており、僕もそうだと思うので(行くなら行ったことがないところが良いという気持ちも理解できます)、ちょっと感傷的な要素もありな、特別な時間になりました。
なのでとっておきの場所に彼を招待。
といっても、僕もちょっと前に初めて来たばかりのお店。曙橋かずです。前回来た時に、このお店がとっても気に入り、どうしても彼をここに連れてきたいなと思っていたのです。
まずは。
ビールでスタート。上司によると、日本のドラフトビールはめちゃくちゃおいしいのだそうです。僕に言わせると、アメリカのビールもおいしいんですけどね。
まずは白魚とフルーツトマトからスタート。大根おろしにまぶされた、木の芽が良い香りをだしていました。
すぐに日本酒。上司はビール二杯目。
お椀が来ます。
カウンターの席で調理の様子がよく見える場所だったのですが、お椀の蓋を閉めたあと、軽く水をかけていたので、何をしているんですか?と聞いてみたところ、「茶道からきている作法なんです」と教えてもらいました。こういうのって、外国人がいると、僕らが何気なく見ていることも、口にして疑問にしてくれるので僕も勉強になります。
本日のお椀は、はまぐり真丈と菜の花。そして唐墨。
上司が、包丁をみて、ものすごくよく切れそうと感動。鯛の皮のはぐ様子を見ていましたが、いやもうさすがの手さばきですね。本日のお刺身はスミイカ、天然の真鯛、鰹でした。
日本酒二杯目。上司はビール2杯のあと、さらに日本酒も呑んで、ここからぼくと一緒。つまりビール一杯分多いのですが、ペースがはやい、はやい。今日はちょっと感傷的になっているから酒のピッチが速いと言っています。僕も、とってもウマの合う上司だったので、そんなこと言われると、泣きそうになってしまいます。
焼き物は太刀魚。これは前回と一緒ですが、相変わらず焼き加減が絶妙すぎます。周りがカリカリしているのですが、中がふわっとしていて、一番中心の部分は絶妙なレア加減。これ炭火ではないと出せない技ですよね。
日本酒3杯目。
季節ものの、蛍烏賊と、うるい。
アイナメの素揚げに、これまた季節の筍。わかめ。出汁がもう… うますぎます。
日本酒4杯目。僕も楽しくなっちゃって、なんとか彼のペースに追いつきます。カラダのサイズが違いすぎるので、追いかけちゃいけない気もするのですが…
最後はスロヴェニアの赤ワイン。
北海道の和牛が来たので最後だけ赤ワインにしました。
土鍋ごはんは、さくらますと、さくらえび。 さくらの季節にはぴったりのごはん。
味噌汁と香の物。
最後はお馴染みの(ってまだ2回目ですけど) チョコレートと苺のアイス最中で〆ます。
33,000円。
今のレートで言うと、税サービス料込で一人100ドルちょっと というと、上司は驚愕していました。そりゃあそうだよな。アメリカだったら、きっとこの3倍くらいになってもおかしくありません。
それにしても楽しい時間でした。
この後の人生、彼にあと何度会えるのかわからないなーと思います。そして、彼は、一緒に一つの時代を密に過ごした、とても大事な「人生の登場人物」の一人になることは間違いないと思います。
最後に彼をタクシーに乗せて別れましたが、なんかこう、一つの区切りがついた瞬間でした。
とかいいつつ、月曜日にも、彼は会社に来ると言い出しているので、また会うんですけどね…。