最初の主菜が来て、佳境を迎えた、妻の誕生日のロブション。いよいよ二皿目の主菜です。まあ、フレンチの王道でしたら、普通は一皿目に魚を頼んで、二皿目は肉ですよね。妻と長女はその定石通りにたのみ、長女と僕は肉&肉にしてしまいましたよ。そういう自由が効くのもなんかよいです。ところで、このタイミングで、長女が水が飲みたいといい、次女もそういえば私も水と言い出しました。ということで、水を頼んだのですが、「ガス入りとガス無しどちらにしましょうか?」と言われます。炭酸嫌いな長女は当然ガス無し。こういうところでは絶対ガス有りを頼む次女はいつものとおりガス有りを頼みます。
そう聞かれた時に悪い予感はしていたのですが、水は当然のように有料…。なんとなくガスありは有料っていうのが頭にインプットされているのですが、ガス無しでも有料があたりまえというのが、さすが高級店です。しかもお値段も…。500MLの瓶でしたが、それぞれ1200円+税+サービス料で、一本1,452円!これだけで、吉野家の牛丼軽く3杯はいけます…。金銭感覚がおかしくなりますね…。
ということで、来ましたメイン。これは、妻、長女、次女が頼んだもの。
「茨城県産「常陸の輝き」豚フィレ肉のロティ― 豚足のクロメスキ添え」です。クロメスキは変換したら「黒目好き」になっちゃいましたが、当然そうではなく、一口サイズのコロッケのことですね。フィレ肉はベーコンで巻かれていました。コロッケだけ一ついただきましたが、口の中でとろけるお味。
ちなみにソースはパプリカのソースです。美しいですね。
そして僕のメインがこちら。
国産牛バヴェットのブランジャ焼き ジャガイモのピュレとサラダパストラス(+1980円)です。
もちろん赤ワインはより重いものにかわっていました。
こちらが、サラダパストラル。田舎風サラダということでしょうか?これのどこが田舎風なのかはよくわかりませんが…料理の名前の付け方って不思議です。
でお肉をいただきましたが、ちょっと「んっ?」という感じ。バヴェットとは日本語で「はらみ」と訳されることが多いのだそうですが、実は全く別もので、日本ではなかなか手に入らないフィレ肉の横にある平たい部分で、1頭の牛から2キロ弱しがとれない希少部位なんだそうです。が、これ結構硬いのです。歯ごたえずっしりな感じ。これがまさにその「バブェっト」の特徴なのかもしれませんが、最近柔らかい肉ばかり食べていたツケでしょうか、調理法もシンプルすぎて少し残念。
スペシャリテの、ジャガイモのピューレと一緒に食べてみましたが、感想変わらず。そして、もっと残念だったのは、付け合わせです。アスパラとジロール茸、そしてジャガイモのピューレって、さっきのラムの付け合わせと一緒じゃないですか!家族によると、2皿の選択で、ラムとビーフをどちらも頼む人は、かなり稀だから、というかそんなことを想定していないのではないかということでしが、だったら、付け合わせが似たものになりますが変えましょうか?くらいのこときいてくれてもいいのに…。
と、気を取り直して、デザートタイムの始まりです。
と、その前に。
来ました、ハッピーバースデープレートです。フランス語で書いてあるので、なにがなんだかさっぱりわかりませんが…。たとえば、Nobuのニューヨーク支店でこういうプレートを出す時は、日本語で書いたりしているのかな…。 とりあえず、こういうレストランなので、とても小声でハッピーバースデーを歌い無事に蝋燭の火が吹き消されます。
そして、妻が頼んだデザートがこちら。
「ライチとフランボワーズのヴァンシュラン 軽やかなヨーグルトのシャンティと共に」です。
ヴァンシュランの部分を輪切りにしてみるとこんな感じ。上にフランボワーズ、下にライチの二層構造ですね。ちなみにヴァンシュランとは「生地でつくった型枠に、アイスクリームやくりーむ などを詰めた料理」のことを言うそうですよ。周りに添えてある、ヨーグルトクリームとべりーたちが華やかですね。
僕と子供たちが頼んだのは、このレストランのスペシャリテでもあるそうです。
ジョエルロブションロゴ入りのチョコレートで蓋をされたこちらのデザートは
「なめらかなショコラのガナッシュ ビタークッキーでコーティングしたカカオのソルベ」です。
まずは、蓋のチョコレートを粉砕して
ソルベとガナッシュを同時に口に運びますが、ソルベにコーティングされたビタークッキーがかなりいい仕事していました。が、ガナッシュパートが意外なほど重いです。生クリームの配合が多いみたいで、長女と次女はこの生クリームにグロッキーになっていました。
しなみにお皿の端っこに添えられた花火のマーク。可愛いお皿だなと思ったら、
これ、スタンプでした…。
さてさて、今日はここまで。ロブション記事はあと1回だけ続きます!ドキドキのお会計も!