「シェール革命後の世界勢力図」 | 投資のまわり道

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中原圭介さんの著書「シェール革命後の世界勢力図」を読みました。
今後の大きな流れを読むために非常に有意義な本です。

本書の主張はタイトルの通り「アメリカで現在進行中の『シェール革命』が世界のパワーバランスに大きな影響を与える」というもの。

アメリカは今後どうなるか? 日本はどうなるか? それだけでなく欧州、中国、ロシア、ブラジル、インドの将来の見通しが書かれています。

シェール革命とは「今まで困難であったシェール層からの石油や天然ガスの採掘が可能になったことにより、世界のエネルギー事情が大きく変わることを指す(wikipedia)」

少し前までは「シェールガス革命」という言い方が主流だったように思いますが、最近はシェールガスだけでなくシェールオイルの採取が注目を浴びるようになり、両方を総称して「シェール革命」と呼ばれるようになったようです。

シェール革命については、私も以前から注目していました。
1年くらい前には「シェールガス革命」について書かれた本がほとんどなくて、ずいぶんと本屋を探し回った記憶があります。

ところが現在は本屋に行くと必ずと言ってもいいほどシェールガス関連の本が何冊も平積みされています。

注目度の高さがうかがえますね。

「シェール革命」という言葉はいかにもキャッチ―な感じがしますが、こういったキャッチ―なフレーズはその時代その時代で出てきます。

先日の記事で「ビッグデータ」とか「クラウド」という言葉は、騒がれるのも一時的なものだろうし、それによって劇的な変化は起きないだろうと予想しました。
定期的に出現するバズワードじゃないか、と。

中原さんも予想している通り、シェール革命は他のバズワードと一緒とは思えません。

世界のエネルギーバランスの変化とは、歴史的に見て非常に大きなインパクトをもたらしてきたからです。

中東情勢が不安定極まりないのはその代表例でしょう。

では、今回のシェール革命によるエネルギーバランスの変化はどう影響するのでしょうか?

本の中で主張されている中原さんの主張をまとめると・・・

アメリカはシェール革命で大復活を遂げる!

アメリカ国内でのエネルギーコストが下がり、製造業のアメリカ回帰が始まり、経済活動が活発になりながらも物価は下がるという「良いデフレ」が起こり、アメリカ経済は息を吹き返します。

シェール革命によって資源国は苦境に・・・

シェール革命によって供給量が増加し、世界のエネルギー価格は下落を始めると予想されます。
それによって、今まで資源の高騰で潤ってきた国々の経済は減速を余技なくされるでしょう。

ロシア、ブラジルは資源高の終焉で大打撃ですし、中東についてもやはり石油価格の下落で財政的に厳しくなるでしょう。

シェール革命で二極化する世界!

中原さんはシェール革命の恩恵を受ける国と受けない国で世界は二極化すると予想しています。

中国にはアメリカ以上にたくさんのシェールガスが眠っていると言われていますが、中国のシェールガスはアメリカよりも地下深くに存在することや、技術的に劣っているという理由から今後の見通しは実はあまり明るくありません。

しかも、中国には政治的なリスクや「シャドーバンキング問題」など大きな爆弾を抱えているため、大きな成長は見込めません。

それに対して、中国と共に発展著しい国として注目されているインドはどうでしょう?

中原さんは、新興国の中で最もシェール革命の恩恵を受けるのはインドだと言います。

インドではインフラの未整備から電力コストや輸送費が高いことが経済成長の妨げになっているのが、シェール革命によるエネルギーコストの下落で問題が解決される!ということだそう。

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シェール革命によって世界が大きく変化することは間違いありません。

考えなければいけないのは、「どう変化するか?」

今回紹介した中原圭介さんの著書「シェール革命後の世界勢力図」が全ての答えというわけではないでしょう。

それでも、このような優れた相場観や世界のとらえ方を学べる機会を逃さないために、読んでおいて損はありません!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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