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今日は「アビックス株式会社」の事業と株価について考えてみます。
まずはアビックスの事業内容を確認してみます。
アビックスは商用映像看板の開発・販売をしている会社で、もう少し詳しい事業内容を有価証券報告書から引用すると、
「当社は、独自技術による目の残像効果を応用したLED表示機を開発・販売するファブレスメーカー(製造設備等を自社で保有せず、外注先へ製造委託する業務形態をとるメーカー)であり、店舗に設置された表示機向けコンテンツを作成して発信し、ネットワーク化することで、従来の看板やネオンサインとは異なる、全く新しい効果的な販売手段を提供しています。
主たる事業は、LED表示機をエンドユーザーに販売する「情報機器事業」、映像コンテンツの作成や配信、メンテナンスを行う「運営事業」、表示機のレンタル等を行う「アセット事業」です」
広告に使用する機器を”開発”もしているというのが面白いですよね。
よくある広告代理店とは違って、独自の強みがありそうです。
と思ったら、ありました!
「全く新しい販売手段」を提供しているとのこと。
具体的には、アビックスの特許製品「ポールビジョン」というのが強み。
ポールビジョンとは「通常のテレビタイプの大画面ではなく、人間の目の残像効果を利用した棒状のLEDを並べるタイプのものであり、これにより、通常のテレビタイプに比べコストダウンを実現することができ、使用する電気量も大幅に減少するため、節電、省エネ効果の高い製品となります。(有価証券報告書より引用)」
このポールビジョンが主力の商品のようです。
最近、街を歩いていると特にたくさんの人が集まる場所では紙媒体の広告よりも電子看板、カッコよく言うとデジタルサイネージが明らかに増えてきています。
なぜ「たくさんの人が集まる場所」に多いのか?
裏を返せば、なぜ「人の少ない所はいまだに紙ベースの広告がほとんど」なのでしょうか?
なぜでしょう?
デジタルサイネージには紙媒体以上のコストがかかるからです。
これは言うまでもありませんよね。
広告を出す側からすれば、
「デジタルにすれば紙よりも圧倒的に目立つけれども、お金がかかるから、かなりの広告効果が見込めないと使えないなぁ」という思いがあります。
ビジュアル的な広告効果としてはデジタルが圧勝なのは明白です。
ということは・・・デジタルサイネージの導入コストが下がれば「うちもデジタルにしよう!!」と考える広告主は多いはずです。
かなりの潜在的なニーズがあると考えられます。
アビックスはまさにその潜在的ニーズに応える企業なのです!
特許製品ポールビジョンはそれだけ大きな可能性を秘めていると言えます。
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最近の業績の推移も確認しました。
平成20年度には925百万円だった売上が
平成24年度には1309百万円まで伸びています。
20年度の経常損益をみると△419百万円と赤字ですが、
24年度では48百万円の黒字に転換しています。
5年間で売上が40%以上伸びているので、順調に成長していることがうかがえます。
利益の改善については、もっとすごいです。
アビックスの有価証券報告書にもありましたが、コストの削減に努めた結果が数字に表れているようです。
先ほどのデジタルサイネージに対するニーズの大きさと、アビックスの「ポールビジョン」に秘められた可能性を考えると、今後も順調に利益を伸ばしていく可能性は高いと考えています。
ただ、デジタルサイネージの技術もめまぐるしく進歩していくと思われますので、他のサービスとの競合については注意を払う必要がありそうです。
その意味では、以前に紹介した「地盤ネット」に比べると、安心して将来性を確信することはできません。
地盤ネットに関する記事のリンクはこちら⇒次のガンホーはこの企業!?地盤ネットの株価を予想
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株価の動きをみてみると、いわゆる「仕手株」なのか、時折急上昇してはすぐに値を下げてしまうということがあります。
本日(7/12)はストップ高です。今までの傾向からすると、またすぐに下がるのでは・・・と思いますが、どうなんでしょうか?
すくなくとも、今から買いを入れるのは危険な気がします。
事業内容や業績からすると、上昇トレンドであってもおかしくないと思うので、また下がってくるようなら買いを考えたいと思います。
とりあえず今は様子見です。
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以上がアビックスに関する私の見解です。
いかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご意見・ご感想がありましたら是非お聞かせくださいね。