ストーリーでシンプルに考える投資戦略 | 投資のまわり道

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市場が大きく変化しているなぁ、というのは多くの人が感じていることと思います。

この「大きな変化」の原因はどこにあるのでしょうか?


私は「ストーリー」が重要なのではないかと考えています。





例えば小説を読んでいるとします。


どんな内容の小説なのかは全く知りません。



ある朝、主人公と思しき女子高生が朝寝坊をしてしまい、落ち着いて朝食を食べる時間もなく、口にトーストをくわえて家を飛び出しました。

(ありがちなシーンですね)


夢中で走っていると、急に曲がり角からイケメン男子高校生が現れてぶつかってしまう・・・


イケメン男子高校生は女子高生を必死に気遣いながら謝ります。

女子高生はそんな彼に見惚れます。








ここまで読んだ時点で多くの人はこう予想します。

学園モノのラブストーリーだな、と。



恋のライバルがでてきたり、彼の浮気が疑われたり、紆余曲折ありながらも最後に二人は結ばれるんだろう、と。







女子高生は学校に着きました。



下駄箱で靴を履きかえるとき、いつも通りに腕にはスーパーコンピュータ内臓のブレスレットを装着します。

授業が始まると、数学担当のロボットが教室に入ってきました・・・









こうなると、おいおいSF小説か!?とわけが分からなくなりますよね。

頭に描いていたストーリーが一変します。



今の世界経済で考えてみます。

現時点で、多くの人の頭にはこんな感じのストーリーがあるのではないでしょうか?



アメリカはシェール革命でエネルギーコストが下がり、サブプライムショックで落ち込んでいた経済が一転して、成長に転換!



日本は今まで以上の金融緩和路線を邁進!





最近の市場の動きの底流にあるのは、こういった大きなストーリーではないでしょうか。

ITブームのときも、ITの発達によって豊かな社会が実現されるという大きなストーリーがあったのだと思います。


そして今また新しいストーリーが生まれたわけですね。



紆余曲折あるのでしょうが、ストーリーは学園モノのラブストーリーであり続けるのではないでしょうか。



一番気を付けなければならないのは、今のストーリーが描けなくなることです。

おや?これはSF小説ではないか?

そんな疑問が沸いたとき、きっと大きなトレンドが変わります。



私はそれがない限り今のトレンドは継続すると強気でいるつもりです。

キプロスの預金封鎖のことで色々と言われていますが、これがストーリーを変えるインパクトをもっているかというと、そんなことはないと思います。



できるだけ大きな流れをみて、そこから詳細を確認していく。

ストーリーの変化には柔軟に対応していかないといけないのは言うまでもありません。

そこが難しいんですけどね。笑



最近読んだ伊坂幸太郎の「チルドレン」という小説にこんなセリフがありました。

「柔軟さのない人間ってのは、歪むんだよ。」



歪むことなく、バランスのとれた投資家を目指したいものです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

ご意見・ご感想ありましたらお聞かせください。


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