皆様こんばんは!
さて、今日は明日香出版定番の
「ルールシリーズ」より、この本をご紹介致します。
入社10年目くらいを迎え、ある程度のスキル経験を積んだ頃、今後の「幸せな40代」を過ごすために必要な仕事のルールをまとめた本です。
オススメの読者層としては、
20代後半~30代半ばのビジネスパーソンだと思います。因に、私もこの年代の時に読みました(^-^)
また、40代を迎えた方が、「スキルチェック」のために使われるのも良いかも知れません。
何れにしても、これから更に進化を遂げようとしている若手ビジネスパーソンのスキルアップに役立つ考え方やノウハウが詰まっています。
さて、このシリーズの特性は見開き2ページにまとめてあることですので、書評の形式としては私が各章より特に気になった項目を抜粋して解説を加えていきたいと思います。
第一章 意識決定のルール
◎すべての問題を解決しようとしない
これは、「調整」の秘訣について書かれた項目です。
ビジネスパーソンには、お客様や社内の他部署など、色々と調整を行わなければならない場面がたくさんあります。
大企業になればなるほど、この「調整力」が重要なスキルになりますよね。
その際に気をつけなければならないのは、
「現場の全ての要望を叶えてはいけない」
ということだと説明しています。
社内の各部門は、それぞれ役割分担をしながら会社を支えています。
そして、それぞれの部署の利益を最大化しようとすると、他部署の利益との折り合いがつかない、なんてことは良くあることです。
例えば、ウチの業界でよくあるのは、
「営業とSEの利害は相反する」というものです。
他にも、「営業部門と間接部門は仲が悪い」とか。
人間関係にも言える事ですが、全ての人間の望みを叶えるのは不可能です。
この場合、社内の両方が利益になることだけを考えると、それは一番大切なお客様の利益を害することになるでしょう。
経営とは常にお客様を向いて行うべきであり、社員はそのために組織を全体最適化しなくてはならない、ということです。
分かりやすく言えば、
「自分が一番お客様のためになると考えるやり方を、社内に理解してもらう」
ということです。
勿論、その際の言い方もとても大切な要素ですよね。
第二章 実行のルール
◎メールの受信ボックスは常に空に
これは、今まさに私が心がけていることの一つです。
要するに、「今やるべき事をすぐやる」ということです。
メールの振り分けの設定は簡単に出来ますが、問題はそのメールの処理の仕方でしょう。
これは人によって差が出来る部分だと思います。
仕事全体に対して言えますが、仕事の遅い人の共通の特性として、「すぐにやらない」という点があります。
では、何故すぐにやらなければならないのか?
すぐにやらないと、どんどん仕事が溜まっていくからです。実に簡単なことです。
仕事の遅い人は、「いつかできるや」と思っているうちに、「緊急かつ重要な案件」が割り込んで来て、簡単に処理出来たはずのことがどんどん溜まっていきます。
ちょうどこれは、「上り坂から渋滞が始まる」のによく似ていると私は思います。
一度溜まり始めた仕事をさばくのは、容易なことではありません。
だからこそ、いつも受信ボックスは空にしておく必要があるのです。
どうしても時間をかけなければならないものは、「下書き保存」をして、いつ着手するか決めておけば良いでしょう。
第三章 コミュニケーションのルール
◎伝わった事がコミュニケーション
これは、こちらのコラムでもご説明しましたが、「伝えた」ことではなく「伝わった」ことがコミュニケーションなのです。
詳細については重複しますので、コラムをご覧頂けると幸いです。
第四章 上司マネジメントのルール
◎上司の陰口を言わない
「フォロワーシップを発揮出来るものだけが次のリーダーになる」
これは、伝統ある陸軍士官学校ウェストポイントで叩き込まれる考え方だそうです。
フォロワーシップとは、「おべんちゃら」ではなく「献身」を意味し、全体最適化のために自分を殺して組織のために奉仕しようとする者が、次世代のリーダーになれるということです。
つまり、上司の悪口を言う事で上司の権力を貶める行為は、自らも貶める行為だと。
皆様の周りでも、皆が気持ち良く働けるように奉仕する人間が自然と偉くなっていくのではないでしょうか?
勿論、上司に気に入られるのは大切なことですが、フォロワーシップを発揮する部下を評価しない上司は、何れ干されるでしょう。
それがまかり通るような組織ならば、
「黙って追い抜かせば良い」と著者は述べています。
第五章 部下マネジメントのルール
◎コピーは作らない
例えばあなたが優秀な営業マンだったとしても、そのやり方を決して部下に押し付けてはいけない、ということです。
人にはそれぞれ自分に合ったやり方があります。
よく「自分のコピーを作るのがマネジメント」のような主旨の本もありますが、私は賛成出来ません。
でも、お恥ずかしながら、実際に私はこのミスを既に経験したことがあります。
結果から言うと、私はその時「総スカン」をくらいました。
そうなるまで気づくことが出来なかったのです。
だから、もしそうしている方がいらっしゃったら、直ちにやめた方が賢明だと思います。
第六章 会議のルール
◎PREP法で話そう
「PREPって何だ?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
私も最初に見た時は分かりませんでした。
P⇒POINT(結論)
R⇒REASON(理由)
E⇒EXAMPLE(事例)
P⇒POINT(結論)
会議は、以上の順番で話すと分かりやすいということです。
例文を作ってみます。
「私は営業に向いていると思います。
それは話すことよりも聴くことが得意だからです。
多くのビジネス書には、トップ営業マンには話し上手より聴き上手の人の方が多いと書いていますよね。
だから、私は営業に向いていると思います。」
如何でしょうか?
これは、私が即興で作った文章です。
私は元々この書評の書き方でも分かるとおり、こういう話し方をいつも習慣づけているので、すぐに例文を作ることが出来ます。
皆様も試しに例文を作ってみませんか?
PREP法が身に付いているか分かりますよ^^
その他にも、以下のようなノウハウがのっています。
長くなるので、サマリーします。
第七章 企画のルール
◎プロは引き算、素人は足し算
⇒大切なのは削る力
第八章 プレゼンのルール
◎ブラックホールに吸い込まれるな
⇒やる気の無い人は見ないように
第九章 夢とビジョン実現のルール
◎重要事項を実現する唯一の方法
⇒書き込んだらブロックする
第十章 学習自己啓発のルール
◎「たった5分で」に騙されない
⇒大切なのは人間性、ウルトラCは無い
気になる方は、是非とも買って読んでみてくださいね(^-^)
どれも、「へぇ~」という気づきがあること請け合います。
最後に、読書について触れているくだりがありましたので、それをご紹介させて頂きます。
ーー本書から抜粋ーー
本を読んだ感想は、
ポジティブな印象とネガティブな印象に分かれると思います。
ネガティブな印象ばかりを残す人の感想に、面白い共通点があるのを発見しました。
それは、
「知っている事ばかりで、新しい発見が無かった」
というものです。
ネガティブな反応を示した人は、「知識」を重視して読んだのです。
ポジティブな反応を示した人は、「気づき」を重視して読んだのです。
ーーここまでーー
さて、皆様には「気づき」がありましたか?