母が4年前、腰骨を骨折し、入院するまで、私は介護保険制度について無知でした。
父が認知症で通院していることやデイサービスを受けていることは知っていましたが、どのような制度を使って、どこにお世話になっているか等は知りませんでした。母から聞いていなかったし、母任せでした。
母から「こけてから、腰の痛みがだんだん強くなってきて、今日は、全然動けない」という電話がありました。急いで実家へ行くと、母は動けずに布団の上で横になっていました。
その時、父はデイサービスを週3日利用していたので、お世話になっている居宅サービス事業者さんに連絡しました。
すぐに担当のケアマネジャーさんが駆けつけてくれました。
ケアマネジャーさんと相談し、母を救急搬送することや、母が入院中は、父は施設でショートステイさせていただくことを決めました。
ケアマネさんは、母が退院した後も、親身に相談にのってくださり、様々な介護サービスの提案をしてくださり、本当に心強かったです。
母は退院後、訪問入浴介護週2回、リハビリを週2回、掃除などの訪問ヘルプなどの介護保険サービスを週2回利用することになりました。
また、実家に手すりを付けたり、介護ベッドや車イスをレンタルしたり、実家のバリアフリー改修工事をしたりしました。全て介護保険サービスを活用したので、安価でした。
昨年末、母が自宅で転倒し、3回目の骨折をし、入院しました。入院中認知も進んでしまい、介護度4と認定されました。これ以上、自宅での生活は困難と判断し、特別養護老人ホーム(特養)入所を決めました。
ただし、特養はいっぱいなので、空きが出るまで、老人保健施設に入所させていただくことになりました。今回は、病院のケアマネさんがとても親身に対応してくださりました。
昨日は、母が2ヶ月お世話になった退院の日であり、老人保健施設の入所の日でした。仕事を休んで、退院の手続き、入所の手続きを行いました。
今後は、老人保健施設のケアマネさんと相談しながら、母がお世話になる特養を決めていきたいと思います。
また、ショートステイしている父も、同じ特養に入所できるように話を進めていきたいと思っています。
介護保険制度のおかげで本当に助かっています。何よりもケアマネさんの親身な対応には感謝しかありません。
介護職員の人手不足、それに伴う施設不足などから、日本の介護サービスは外国と比べて遅れをとっているのではと気になっている方もいるかもしれませんが、私は日本の介護サービスは充実していると思っています。
デンマーク、スウェーデンなどの介護サービスの充実度は日本よりも高いですが、その分、税率も高く、日本のような少子高齢化社会においては若者の負担が大きくなりすぎます。
日本の介護サービスはバランスがとれていると思います。
問題は今の介護サービスが今後も継続できるかどうかだと思います。