心屋塾認定講師・

心屋流カウンセラーの

はしぐちのりこです。

 
 
いやいやいやいや(汗
 
先日のココケンで
確かに「お金に困ってません」とは言ったけど
それは今の話ね。
 
昔はお金に困ってました。
 
 
でも今だからわかるんです。
 
正確には、困ってると思い込んでいた。
 
そして困っている方が都合が良かった。
 
 
 
というわけで
 
ココケンでは話さなかった
 
私のお金のはなし。
 
 
 
 
 
高校生の頃の話。
 
当時の私は、愛媛の松山に住んでいました。
 
 
もちろん私の母の口ぐせも
 
 
「うちにはお金ないから」
 
 
でした(笑)
 
 
今思えば
 
本当にお金がなかったのか
 
あったけどないと言っていたのか
 
定かではありませんが
 
当時住んでいた家が
 
それを裏付けるようなところだったのです。
(借家だったけど)
 
 
昭和感満載の超古めかしい木造住宅。
 
壁はもちろん土壁。
 
台風が来たら翌日は家の中が砂だらけで
歩くとなんかじゃりっとするw
(土壁がはがれ落ちるんだよね)
 
 
天井裏では毎晩ねずみの追いかけっこ。
 
1、2日家をあけたら
なめくじが這いつくばった後がいっぱい・・・
 
隣の家のひとから
 
「あ、さっきのりこちゃんの家に蛇が入っていったよ」
 
と言われる始末(フツーに言うな)。
 
 
 
しかもそんな家が
 
「松山の高級住宅街」
 
と言われる町内にひとつだけあったのです。
 
 
周りは宝石商の家だったり
弁護士の家だったり
医者の家だったり
 
向かいは知事公舎だったし
(場所がバレます
 
その隣は日銀松山支店長の家だったし
(だから場所がバレますw
 
豪華な家が立ち並ぶのに
 
私の家だけなぜか木造。
 
なんでこんなところに?というくらい木造。
 
余計に私の家だけがしょぼく見える。
 
 
もううちにはお金がないを裏付けるような
 
もううちにはお金がないと信じざるを得ないような
 
目に見えて残念な家に住んでいたのです(笑)
 
 
おまけに
 
私は親が年をとってから生まれた子どもだったので
 
大学に行く時にはもう父親も定年退職していまして。
 
 
再就職はしていたけれど
 
そのお金は親が老後に使うためにとっておいてほしい
 
わたしが食いつぶしちゃいかんと思っていました。
 
 
さらにおまけに
 
私の兄2人は私立大学に行ったので
 
「お前は行くなら国公立な」
 
と言われており(兄から)
 
素直にそういうものなんだと思っていました。
 
 
 
 
というわけで
 
大学も国立に行ったのですが
 
できるだけ親に迷惑かけないように、という配慮から
 
 
 授業料免除(途中から)+ 奨学金給付 + アルバイト
 
 
で乗り切ったのですね(えっへん
 
 
ここで「えっへん」と書いている通り
 
これを自分で「こんな私って偉いやん!」と思っていたわけですよ。
 
(ここが後でミソになります)
 
 
どうしても研究者になりたかったので
 
私の奨学金給付は大学院まで続きました。
 
大学院って、学部時代の倍いただけるんです。
 
ウハウハです。
 
 
 
ということで積もりに積もった奨学金給付
 
もちろん生活はとてもとても助かったのですが
 
卒業したときには
 
 
ざっくり400万の借金生活スタート!(笑)
 
注)ざっくりということでちょっと盛ってます
 
 
 
借金生活スタートにあたり
 
育英会(奨学金を給付してくれるところ)から
 
返済計画書が送られてきたのですが
 
提示されたのは月々1万6千円くらいの返還。
 
ざっと計算して20年ローン(笑)
 
 
私も
 
別に抗うことなく
 
はぁそうですかと
 
言われたとおりに
 
ちまちまコツコツ返していたのです。
 
 
 
毎月毎月ちまちまちまちま・・・
コツコツコツコツ・・・
 
毎月毎月ちまちまちまちま・・・
コツコツコツコツ・・・
 
 
 
そして私はそんな自分を偉いと思っていました。
 
 
親に迷惑かけずに
 
自分で奨学金借りて
 
自分でちゃんと働いて返して
 
なんて偉い!
 
 
実家に帰る度に
 
お金の心配をされる度に
 
「大丈夫。だってちゃんと返してるもん。」
 
と親に自慢している自分がいて。
 
 
 
聞かれてもいないのに、周りの人にも
 
「まだ私奨学金返してるもん。がんばってるもん。」
 
という自分がいて(笑)
 
 
 
というか
 
「親がお金もってないから
 私がこんなに苦労して
 自分でお金を工面してがんばってるんだ。」
 
とアピールする自分がいたのです。
 
 
そして
 
「お小遣いあげよう」なんて親から言われた日には
 
キーっと怒っている自分もいたのです。
 
「お父さんとお母さんが生活するためのお金でしょ!!」
 
「なんで大事に使わないのよ!!要らない!」
 
 
なんでこんなに怒ってしまうのかは
 
自分でもわからなかったのですが
 
でもこれが当たり前だと思っていたんですね。
 
 
親に頼らず自分の身は自分で立てる。
 
なんてすばらしい私。
 
なんて偉い私。
 
 
 
でも借金生活は続く。
 
返せているけどなんか苦しい。
 
そう、返せているのに

問題ないのに
 
なんか苦しい(笑)
 
 
で、ココロの勉強をしまして。
その奥に
 
 おまえら(親)のせいでこんなに苦労してるんだ
 おまえら(親)のせいでこんなにがんばってるんだ
 
という気持ちが入り込んでいたことが
わかったのです。
 
 

 
それでも
相変わらず
ちまちまコツコツ返していた時。
 
 
ふと思ったんです。
 
 
現実には
それなりに働いて
貯金も少しはある。
 
なんでいつまでも
ちまちまと返してるんだ? 私。
 
なんでドンッと
返済しないんだ? 私。
 
 
そう。
 
不幸な自分(= 借金を返している自分)を使って親を
攻撃していたんです。
 
がんばってる私を褒めてほしかったんです。
 
この借金生活がなくなったら
 
がんばってる私をアピールできなくなるんです(笑)
 
親を攻撃できなくなるんです(笑)
 
親に「自分でがんばらせて申し訳ない」と
思ってもらえなくなるんです(笑)
 
 
 
・・・え? そのために借金のある私でいたかった?
 
 
 
 
 
お金でもそれ以外でも
 
しくみは一緒です。
 
 
 
私達はこうやって
 
不幸な私でいることで
 
だれかを攻撃していたりします。
 
 
 
被害者の面をして加害者になるってやつです。
 
 
 
不幸なわたしでいれば
あのひとから謝罪の言葉が聞ける
 
不幸な私でいれば
あのひとが申し訳なく思ってもらえる
 
不幸な私で入れば
あのひとがかわいそうと思ってくれる
 
被害者の面をして
優位感を得る。
 
 
でも本人はそのために不幸をやっているってことに気づいていない。
 
私は不幸なんだー
ここから抜けられないんだー
 
といつも言っている。
 
わたしの場合は
こんな「私って偉いでしょー」までつけていた∑(゚Д゚)
 
 
 
うん、好きでやってるんですよね(笑)
 
 
 
ということで
このからくりに気づいた時に
 
お金を返している私(=お金に苦労している私)を使って
両親を苦しめるのはもうやめようと決めたのです。
 
許すことにしたのです。
 
(いや、実際に、両親がそれで申し訳なく思っていたかどうかは
 全くわからないのだけどね 笑)
 
実際の行動としては
貯金がたまったら
一部まとめてどんどん返済しました。
 
完済し終わった時の
開放された気分と言ったら!(笑)
←だからお前だ
 
 
そして
そこから
 
人からお金をもらうことへの
抵抗が減っていきました。
 
だってもらっちゃいけない理由がなくなったからね(笑)
 
 
 
 
さああなたは
お金がない自分を使って
不幸な自分を使って
誰を攻撃していますか?
 
 
はしのんでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
先日のココケン「お金」について
碧井あゆみちゃんがシェアしてくれていましたよ
※あゆみちゃん、正式名称は「ココロのしくみ研究室」なのー(笑)
 
 

 

 

 

 
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