すずめの戸締まり | 天狗と河童の妖怪漫才

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笑える下ネタ満載……の筈です。

新海誠監督の最新作【すずめの戸締まり】を観てきたので感想を書きます。




ここからはネタバレになってしまうので、まだ観てないよぉ~って方は焼き鳥屋さんの大吉で雀を食べて「金返せ!!」と叫んで下さい。




まぁ僕は1人で観に行ったんですよ。




電車に乗って雨の中を傘をさして映画館までテクテク歩いてさ。




座席を選ぶのも気を遣うわけですよ。




カップルらしき2人組の席とはソーシャルディスタンスをとろうと。




そりゃ映画館ですから後方の真ん中にある座席が理想なんだけど、そこは販売済みの黒色の塊で埋まってるから仕方なく第2希望の座席を求めてぼっち野郎としてはこのリア充オセロに参戦するしかないわけでね。




で、実際に劇場に入ったら大半は高校生らしき男子だったのよ。




カップルかと思ってた2人組の斜め前の席は若い男の子二人組でさ。




多様性の時代なので男のカップルかもしれないけど。




理想の席である真ん中の4人組は高校生の男子グループだっわけ。




つまり、左斜め前は野郎の2人組で右の3席隣はクソガキ4人組なわけよ。




座席選びに色々と考えて気を遣ったのに損したなと。




1ヶ月後はクリスマスだってのに野郎ばっかりじゃねえかと。




どうも劇場内が童貞臭せぇのよ。




1人で来てる俺も含めて全員まんこの戸締まり喰らってるわけ。




そんで右にいる高校生くらいのクソガキ連中は館内が暗くなってもずっとスマホいじってるわけ。




喋ってる声もうるさいし、何より頭に来たのはさ、上映中のマナーが流れてて「上映中の撮影は禁止です」って言われた瞬間にスマホで(カッシャ)って音してフラッシュ光って写真を撮ったわけよ。




ポップコーン箱ごとクソガキの頭に被せてやろかと思ったけど、こっちは大人なのでやめたわけ。




さすがにスマホの明るさは許せないから思いっきり睨んだらポッケにしまったからね。




なんつーか、自分が今の高校生くらいで仲間と映画館に行ったら同じことやってた可能性もあるなと。




コロナ禍で学校生活もつまらんだろうし、女の子が全員マスクしてたら好きな娘の素顔も知らないまま卒業なのかなぁと。




そんな環境で【すずめの戸締まり】が始まったわけです。




アマプラで冒頭の10分くらいは公開されてたけど、明らかに3.11を意識した映像だったわけ。




(あの女の子じゃん)と。




震災直後に瓦礫の海に向かって「お母さーん」って泣き叫んでた幼い女の子がニュース番組で度々放送されていたのを覚えている。




あのニュース映像を当時見ていた人は今回の【すずめの戸締まり】という物語の主人公は(あの女の子)なんだと100%そう感じたと思う。




ちょっと、それだけで胸が締め付けられる思いがしたわけ。




ポップコーンの食べ過ぎじゃないと思うわけ。




ただね、この胸の締め付けの場面での劇場は静寂ではなかったのよ。




横のクソガキ共はまだコチョコチョ喋ってるわけ。





いや、マジふざけんな!うるせーな!と。




お前らあの震災、、、、




あっ、そうか、この子達は3.11を知らない子供達なんだと。




【すずめの戸締まり】ではなく【コロナ禍の戸締まり】世代なんだと。




鳥インフルエンザよりもコロナウイルスなんだと。




確かにコロナ禍も大変だけど、震災はもっと圧倒的な暴力なんでね。




若者よ、一緒にこの映画を観てそういうのを学びなさいと。




そしたらさ、ミミズがにょ~んって出てきて、緊急地震アラーム鳴って、(ФωФ)かわいい、戸締まりしなきゃって、最後まで意味がわからないまま終わったのよ。




当然ながら右の4人組にも全く刺さってないわけ。




左斜め前の、ゲイカップルはエンドロールが流れた瞬間に立ち上がって帰るしさ。




なんつーか、映画の感想は人それぞれだから問題ないんだけどね。




僕としては【新海誠はゲームをやっていない】が全ての答えだと思ったね。