パーマをかけてみた | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

自宅のある最寄り駅から近い場所にある美容室に向かった。



そこは理容室(床屋?)と美容室を兼用しているお店なので入りやすさはある。



何より予約はいらないので朝イチで行くことに。



すでにお客さんは数人いたが待たずに案内された。



理容室も兼ねているからか男の従業員さんが大半の中で僕の担当になったのはぽっちゃり体型のオバサンだった。



オバサンと言っても僕がオッサンなので同世代か年下の30代だと思う。



とりあえず美容師ガチャには成功したようだ。




職人の世界も同じだけど、同じ業界で生き残っている人というのはそれだけの腕と経験値がある。



オーダーを聞かれたのでお店のホームページにあったヘアカタログの中から僕の理想に近い画像をオバサンに見せた。



すると、「ツイストですね」と言われた。



僕がYouTubeで勉強したのはスパイラルだったけど、カタログの髪型はツイストなのだろうか?



僕ら世代は20年前に流行ったツイストのイメージである。



まぁ相手はプロなのでお任せするしかない。



自分の目線での見た目よりも他人からの目線に合わせることにしようと。



何よりオバサンは異性なので男目線からのカッコ良さよりも女子受けになるならそれでいい。



パーマの前にカットをするとのこと。



パーマをすると縮むことはYouTubeで勉強していたので長さは十分にある。



しかし、オバサンは僕の髪の毛をとかしながら言った。



「前髪は自分で切ったんですか?」と。



(いえ、メンズエステで中国人の女の子に切られました)とは恥ずかしくて言えなかったので僕は苦笑いをしながら自分でやったことにした。



パーマをする上でサイドのボリュームというのが仕上がりを左右することはYouTubeで…(アホ丸出し)



元々ツーブロックでサイドは刈っていたのでパーマの保険として長さのミリ指定は聞かれなかったけどバリカンで刈ってもらうことにした。



理容室も兼ねているだけあって顔剃りもあった。



ある意味これは最強の布陣である。



美容室業界は生き残りをかけて特化型の店舗が主流になっているらしい、YouTubeで見たのだ(笑)




確かにこれは職人の世界でも同じようなことはある。



同じ業種でも専門分野に特化する職人である。



しかし、ぶっちゃけるとそれは未熟な構えになる。




量産型の職人は経営者からすると飼い殺しで儲かるが、どうしてもそのような職人は同じような特化型の後輩を潰すことになる。



当然ながら特化型の経営方針だと10年後にも独立することは難しい。




たぶん美容師もオシャレな職業として携わるには限界があると思う。



それで飯を食うなり限界を突破するにはオールマイティーな職人としての幅が必要になる。



このオバサンはカットはもちろん顔剃りもパーマもやれちゃうのだ。



ぽっちゃりしているので僕の腕にオバサンのお腹が当たるけど、それがまたギャップとしてカッコいいのである。



そしてロッドを巻き付ける段階になり、オバサンは手際よく巻いていく。



鏡越しに視線が合うのも嫌なので目は瞑ったままにした。



見られながらやるのも間違いを起こしやすい。



途中で若い男の子が助っ人でやってきた。



オバサンは若手に説明した。



「ピンで」



それはYouTubeで知ってる(笑)



僕がいちいち注文しなくてもサイドはピンで巻いてくれてるのだ。



そうすることでブロッコリーなような失敗を防げるとYouTubeで(しつこい笑)



パーマ液を注ぐことになり、束ねたタオルみたいなので液垂れを防ぐように頭髪部分の下部にきつく巻かれた。



僕のイメージでは湯上がりの女子が巻くような感じ。



暫くこのまま待つよう言われ新聞か雑誌を読みますか?と聞かれたのでスマホを取り出した。



周囲から気配が消えたので鏡に映った自分の姿をチラっと見ることにした。




きつく巻かれたタオルで顔が漢字の八になっていたので即座に顔をスマホに向けた。



オシャレとは我慢である。



数分待ってからパーマ液を追加してきた。



流れがわからないので一旦スマホをしまったが、オバサンはもう暫く待って下さいとのこと。



こうした説明がちゃんとあるのが嬉しい。



ロッドを外すことになり、オバサンから担当が代わりますと言われた。



若い男がやってきて巻かれたタオルを外した。



くりんくりんの頭のやつが鏡の中にいた。



若い男はトリートメントしますと言い、何やら準備をしていた。



髪の毛を洗うことに。



これは若い男に言いたい。


髪の毛を洗う準備を先にやってからタオルを外しなさい。



くりんくりんで店内に放置される時間は恥ずかしいのだ。



若い男が髪を乾かすと再びオバサンに交代した。



少しだけカットしてワックスで整えてもらった。



お値段は1万1千円。



イメージしていた髪型とは違ったけど、確かにこれなら生え際の薄さはバレにくい。




似合っているのか自分ではよくわからないが失敗ではなさそうだ。



ただ、変態的な考察になるが、自分が女の子だとしたらパーマをかけてる男には抱かれたくない気がする(笑)



どういう感情なのかよくわからないけど、抱かれるならサラサラヘアの直毛がいい(笑)



あとは身体を鍛えて歯をホワイトニングすれば厄年は許してくれると思う。