パーマをかけたい | 天狗と河童の妖怪漫才

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笑える下ネタ満載……の筈です。

M字ハゲが気になり始めるお年頃の僕はAGA治療(ハゲの治療)のカウンセリングに行ったら年間140万かかると言われたのでハゲを受け入れようと決めた。



しかし、どうしても前髪が割れるという自分の中のリトルモーゼが発動してしまうことがストレスにもなっていた。


ずっと帽子を被っているわけにもいかない。



帽子を脱がないと失礼な場面もあるかもしれない。



その時にリトルモーゼが発動しても、それはそれで失礼な気もする。


どうしたものかとYouTubeを見てM字ハゲが目立たないヘアカットを勉強することに。



正直、ハゲが気になるまでは髪型を気にしたことはなかった。



白髪を染めるような身だしなみの一環としてハゲを隠すことがマナーみたいな感覚なのだ。




そこで気になったのがパーマである。



パーマはハゲにトドメをさすと思っていたのだが、むしろハゲを隠すにはパーマで毛量のボリュームを多く見せたりスタイリングも簡単だというのだ。



YouTubeでパーマの勉強をすることに。



パーマにも種類がある。



僕は前髪をスパイラルパーマにしてサイドのボリュームを抑えるにはピンパーマという結論になった。




あとは美容室の予約という最も難易度の高い壁がある。



なんつーか、美容室に行く為に髪を整えたい気持ちなのだ。



洋服を買いに行く時の服が欲しいみたいな。



靴を買いに行く時の靴が欲しいみたいな。



ただの自意識過剰なんだろうけど(笑)



いや、美容師の女の子にハゲは見られたくないのよ。



絶対に心の中で(ハゲがパーマ当てに来た)って思われてるからね(笑)



まず、パーマを当てるって表現が違うかもしれない。



パーマをかけるでいいのかな?




そんなのはいいとしましょう。



問題なのは、僕は建設業の職人なので、美容師さんの細かい技術的なことはわからないけど、手付きに迷いがあるとかは分かってしまうんですよ。



下手にYouTubeとかで勉強してるから、パーマのロッドを巻くときに左右交互に巻かないと失敗するらしくて、お客さんと喋ってる時に間違いやすいらしいのよ。




でもさ、職人的な感覚だと、間違いのリスクを減らすにはお客さん側も左右交互を確認すればダブルチェックにはなるじゃん。




成功の確率を上げるというか、パーマが終わってからじゃ遅いからね。



で、職人の世界も仕上がりの美しさみたいなのはセンスって言葉で表現されるから曖昧なニュアンスになるけど、それって数学的な美しさなんですよ。


構図というか記号的な省略によってスッキリと見えるから美しくて、それは同時に機能的でもあるみたいなね。



ダメな職人ってその言い訳もセンスがないわけですよ。



髪の毛にしてもお客さんの希望よりも正しい完成ってあると思うんですね。



これはこうだからこうなんですよって納得させられるだけの技術というかさ。



僕の注文はハゲを隠したいだけじゃなく、それでいてセクシーでカッコいいを両立したいわけですね。



骨格とか顔の濃度にヘアスタイルが合ってるかどうかはYouTubeで勉強してるから、そこの議論は問題ないんで、あとは美容師さんの腕の問題なんです。



接客中のトークとかより結果の腕次第なので運試しに行く感覚なんですよ。



美容師ガチャみたいな。



ただね、美容師さんも今はYouTubeで勉強出来る時代だから失敗は少ないとは思う。



僕ら世代が若い頃にパーマをかけて失敗した経験からパーマを遠慮する考察までしてるわけですよ。



方程式みたいなものを解説してるわけです。



そういうのは職人の世界も同じですからね。



若手がいませんから技術はシェアする時代です。




で、やっぱり無駄にカッコつけてる人は技術職には向いてないんですよ。




ハッタリに軸足を置いてる人は本人以外は分かるんで、そこだけが不安要素というかね。



そうそう、ブリーチとか白髪染めをしてる人はパーマの液も違うらしくて、それも自己申告しないといけないのよ。



あと僕が気を付ける点はオーダーを間違えないこと。



YouTubeで勉強してるから、スパイラルと、ツイストと、ツイストスパイラルがあるわけね。



そこに緩めとかもあるんだけど、スパイラルとツイストは違うから間違えないようにしないといけない。



そのストレスでハゲそうですね。