君のXXを食べたい3 | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

【君の膵臓をたべたい】を読んでいる。



僕は本を読むのが遅い。



物語の半分くらいまでは読んだ。



まぁここからは再びネタバレになるので、まだ“きみすい”を読んでいない方は、引き続き左右の乳首を捻って待機してもらうしかない。



なんだろな、僕がいつの間にかおっさんの年齢になったからなのか、物語の主人公である彼に対して共感する部分と、とても受け入れることのできない部分がある。



彼が物語のヒロインである女子高生の自宅に招かれて、そこでなんやかんやあって、怒った彼は彼女をベッドに押し倒したのである。



そこから先を読む気にはなれず、こうしてブログに逃避しているわけです。



困るよね。



読者である僕もヒロインに対して心を通わせながら物語を読んでいるわけですよ。



なにをしてくれてんだと。



こっから先ってさ、女しか読めない世界だと思うのよ。



これは踏み絵だよね。



まずね、ヒロインがさ、どんな女の子なのかイメージできないのよ。



いや、まず、俺の告白をするべきだな。



俺はこの本を読んで、それまで気にしたことはなかった点が2つ自分の人生にあるわけ。



まずね、俺は酒を飲まないのよ。酒に弱いから。



長年付き合ってるイカれた彼女も僕の前では酒は一切飲まないし、僕の実家の家族も酒は飲まないわけですよ。



だから物語の中で女子高生のヒロインが酔っ払う表現が出てくるんだけど、いまいちピンと来ないのよ。



主人公とヒロインが旅行に行って、そんで酒を飲んでホテルの同じ部屋の同じベッドで一夜を明かしたけど潔白だったと。



それはあり得るから納得はするんだけど、たぶん主人公の家族は酒を飲むんだろうね。



飲み過ぎの境界線とか僕は分からないから、ヒロインの酔いがどういう状態なのかが理解できなくて、ただただ読んでて怖いわけ。



僕は20代前半の若い頃に会社を辞めて次の就職先が決まるまでの間にアルバイトをしたことがあったのよ。



そのバイト先に1個上の人がいて、世間話で僕は酒を飲まないことを伝えたときに言われたのが「えっ?女の子と飯食いに行って、酒を飲まないで何すんの?」と。



この質問も僕からすると逆に酒を飲まないといけないルールみたいなことがあるのかなとその時には思ったわけ。



その時は質問の意味がわからなくて答えに困ったけど。



酒を飲まない人は人生を損してるって言葉なら何回も聞いたことあるけど、女の子と飯食いに行って酒を飲まないで何すんの?と真面目な人から真面目に言われた時には質問の意味が本当にわからなかった。



女のいない職場へ行くことを条件に転職をすることになってからは、女の酔っ払いという生態をよく知らないまま今まで来てしまったので、僕は女の酔いと理性の違いが全くわからないのである。



そういう点では主人公が酔っ払うヒロインを観察する描写を同じ目線で信じるしかないことに、自分の弱点も同時にわかったわけ。



それと、意味がわからなくて答えに困っていたことの正解は最近になって分かった。



ここ最近は同じ現場に別の班で面白い先輩がいて休憩中にはその先輩とずっと笑い話をしている中で、その答えがわかったのだ。



その先輩が言うには「酒を飲むのは女とヤる為だから…(笑)」と。



「あんなの女の意識を飛ばしてヤる為に飲んでるようなもんだよ」と。



そういうことかとやっと納得したのが、つい最近のことだった。



その先輩は結婚していて子供も3人いるので【まとも】な同世代の意見として僕にはしっくりきた。



何よりその先輩は、よく喋るし、よく笑うので、男女問わずにモテる人だから言える真実だと思う。



こういう面白い人というのは相手を問わずに平等に刀を抜ける人なので、酒を飲めない弱者である僕に対して強者である酒を飲む人間の急所を斬れるのだ。



こういう人の奥さんはどういう女性なのか凄い気になる。



僕は朝起きるのが苦手なので、先輩の家に居候させて貰ってもいいですか?と冗談半分で言ったことがある。



お金なら払うので奥さんに僕のお弁当も一緒に作って貰えませんか?と。



先輩は「ったく、しゃーねーなぁ、10円払えば弁当も作ってやるよ」と。



ありがとうございます!と、お礼を言うと先輩は他にもオプションを追加してきた。



「あと30円払えば、嫁と添い寝させてやるよ」



先輩の奥さんとは面識がないのをいいことに、僕は再び、ありがとうございます!と、お礼をした。



だが先輩はまだ終わらなかった。



「50円払えば、先っぽだけなら入れてもいいよ(笑)先っぽだけだぞ?(笑)」




さすがに先輩の奥さんとは面識がないとはいえ、この話には冗談半分でも乗っかれない。



冗談半分というか、そういうことを笑い話として処理できる夫婦の信頼関係が凄いと思ったのだ。



基本的に男は身内ネタに弱い。



守るべき家族をどのように話題として提供するかは受け止める側も丁寧な扱いになる。



先輩の奥さんとは会ったことも写真さえ見たことはないけど、冗談が言える空気で、そのような会話の流れで、しかるべきタイミングで、僕が先輩の隣にいる奥さんに対して
「50円払えば、先っぽだけなら入れてもいいって言ってましたよ」
と、仮に言ったとしても、それを奥さんは怒りながらも笑ってくれるんだろうなと思った。



それか先輩が変態なだけか(笑)



話が逸れたけど、物語の主人公には小学生の頃から友達がいない設定になってるわけです。



それだけの期間を家族以外とは会話をしていないので主人公は会話の反射神経も鈍いのかと思いきや、ヒロインとの会話での返しは見事なんですよ。



会話としてのリアリティどうこうより内容が面白いから読んでしまうわけですね。



物語が半分まで読んで僕が笑ったのはヒロインの台詞なんですけどね。



ヒロインが主人公とは別の男子から告白をされたと。



そのことをヒロインが主人公の彼に伝えたわけです。



そのやり取りの中で、主人公が、そのことを僕に言ってもいいの?と、ヒロインに言ったわけ。



それに対するヒロインの返しに笑ったのよ。



「誰にされたかってのは残念ながらシークレットで、ミッフィーちゃん」って。



これは面白いよね。



誰でも使えるし、これやったら誰でも笑うでしょ(笑)



「それはシークレットで、(人差し指を口の前で交差して)ミッフィーちゃん」



ギャグとしての完成度も使いやすさにしても抜群だよね。



たぶん、作者もこれは気に入ってると思うの。



もしくは誰か芸人のギャグかもしれないけど。



それくらい面白いわけ。



ミッフィーちゃんに対する軽いディス(口が×だから喋れない)も入ってるよね。



アドリブ感があるって意味での完成度というかさ。



それはリアルでも通用する面白さなんだけど、物語としてはヒロインの病気がミッフィーちゃんなのよ。



主人公の彼だけが膵臓の病気でヒロインがもうすぐ死ぬことを知ってるわけで、ミッフィーちゃんを出すタイミングはいくらでもあったわけよ(笑)



どうもヒロインは最近仕入れたギャグなんかなと(笑)



私が病気だってことは他のクラスメイトにはミッフィーちゃんで、とかさ(笑)



かなり温めてたギャグなのかな?面白いのにさ。


他にも使えるタイミングはあったわけ。



主人公の彼と焼き肉を食べに行った時にもさ、店員さんに「そろそろ、ミッフィーちゃん(お会計)で」とかね。



今のは使い方違うけど(笑)



今のはミッフィーちゃんにハマった人しか笑わないやつだけどさ。



それは読んでて抜群に面白かったのよ。



ここのリアリティが凄いなと個人的に思ったのは、その流れで主人公の彼がヒロインを笑かしに行って外すわけ。



「君に僕の、フルーチェよりも固い意志が打ち砕けるのかな」って言うわけ。



あれだけ完璧な笑える返し(ツッコミ)をしていた主人公が自ら先攻してボケに行ったのよ。



これね、ヒロインのツッコミありきのボケなんですよ。



関東では処理できる女子はまずいないと思うのよ。



ヒロインも「どろっどろじゃん」って突っ込むけど笑わないわけ、そんで、フルーチェ懐かしいね、みたいなフォローする流れになるわけよ。



ここの会話のリアリティは凄いなと。



そういうネタ臭いワードってウケないのよ。



たぶんね、ヒロインと一緒に旅行に行ったりして、主人公も心の距離感が近くなったのかもしれない。



これなら行けると思ったんだろね。



ここにきて主人公を滑らすとはね。



ミッフィーちゃんは飲み屋の姉ちゃんにもウケるギャグだけど、フルーチェはダメなのよ。



どれくらい固いの?っていうフリに対してのフルーチェじゃなきゃ成立しないのよ。



「どろっどろじゃん」のつツッコミありきで「どろどろじゃん」では共倒れになってたからね。



こういうところでヒロインの魅力が垣間見れる会話劇の面白さもありつつ、そのあとヒロインの部屋で主人公の野郎が怒って彼女をベッドに押し倒すわけよ。



ここで読むのを止めたわけです。



なんか主人公がヒロインにフルーチェを顔射しそうな勢いあるわけ。



どんなにお気に入りのフルーチェでもハマってないなと思ったら使わないのが男の流儀だけど、主人公は2回くらい使ってるのよ。



「へぇ、君の話の道筋もヨーグルトみたいだね。僕の意志とよく混ざりそうだ」ってさ。



こういう男は実際にいるけどね(笑)



これもミッフィーちゃんのあとの流れなんだけど、ミッフィーちゃんでポップな笑いになったあとに、フルーチェのおかわり2杯は相当キツいぞ(笑)



何が凄いってヒロインはこれに笑ってないのよ。



だから作者もそこまでウケないことをわかった上で、主人公のテンションの空回りを演出してると思うのよ。



他の男子から告白をされたと言われたことによる主人公の自意識の空回り具合だよね。



それまでの会話の主導権はヒロインだったわけで、それに対して終始冷静に知的なツッコミ役だった主人公が自分から急にボケ倒したわけでね。



ヒロインをベッドに押し倒したのは予想外だったからね。



これは読めないよ。



こんな男がですよ、僕のフルーチェを君の中に出してやるとか言うだろ?こいつ。



これは続きが読めんてばさ、この作者は何をやらかすかわかんねえよ(笑)



なんつーの、性描写をちゃんと描けてこそ芸術みたいなクソ評論あんじゃん。



映画でもさ、濡れ場をちゃんと撮れる監督は才能あるみたいな風潮がさ。



女優にしても濡れ場を演じたり、肌を露出する役を演じたら大女優の仲間入りみたいな、物語として必然性のあるベッドシーンなら芸術作品なら濃厚な絡みでも脱ぎますみたいな女優魂みたいなことを言うけどさ。



女優がおっぱい出したら売れるからだろ。



芸術作品じゃなくて商業目的の客寄せおっぱいだろ。



それを監督や事務所が女優に対して洗脳してるだけで、想像力を掻き立てる方のがよっぽどエロいからね。



ドラマのキスシーンとかもいらんよね。



女優だから当たり前みたいな感覚がよくわからないのよ。



舞台だからみたいなのもさ。



こんなこと書いてたらブログの文字数制限になったけど、僕ならヒロインを幸せにする自信があるから読んでらんないわけですよ。



ヒロインの家には両親が留守だから押し倒した可能性もあるけど、何より思ったのは、僕は女の子の部屋ってイカれた彼女の部屋しか知らないことに気が付いて、主人公に嫉妬してんのかなとか、そっか、女の子の部屋のイメージが匂いレベルで自分の中にはないってことに気が付いたのが2つ目の点。