アナログ村とデジタル村2 | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

前回の続きになりますが、愛用の携帯(ガラケー)を家に忘れたまま待ち合わせの場所に向かったわけです。



ポケットの中にあるガラケーだと思っていた物体の正体は、缶タイプの【フリスク】でした(涙)



それを急行列車に乗ってから気が付いたわけで……、ちなみに、これは仕事です。



8時30分に駅の改札口で待ち合わせていました。



僕はなんとか8時5分に待ち合わせ場所の改札口に到着したした。



改札口も1つだけだったので、この1ヶ所をマークしていれば携帯はなくとも出会えるだろうと。



改札口を出た正面にあるコンビニの前で僕はずっと立って待っていました。



ハチ公の気持ちがよくわかりました。



8時25分くらいでしょうか、ちょっとだけ不安になってきました。



僕がずっと眺めている改札口の向こう側には、ドトールがあるんです。



そうなんです、駅の中にドトールがあるんですよ。



僕が携帯を家に忘れたことを相手の人は知りません。



もしかしたら、忘れた携帯には、こんな内容のショートメールが送られて来ているのかもしれないなと。



【ドトールにいるよ~(^O^)/】



既読スルーの向こう側です(-_-;)



そもそも僕はガラケーなので、ショートメールはラインではないので相手もそれは送った情報に対して返信がなければ時間には改札口に来るだろうと。



これは、お互いに相手を思いやる想像力が大切になります。



ただ、僕が待ち合わせをしている相手はiPhoneの新作を2台持ちしているような意識高い系の人なので、これはアナログとデジタルの違いというよりも、iPhoneを2台持ってる人とフリスクだけを持って来ちゃった人なので、スティーブ・ジョブズだけが爆笑してくれてると思いたいです。



で、35分を過ぎるわけです(涙)



相手からの“少し遅れます”的な連絡も僕には届きません。



携帯を家に忘れたからです。



僕に出来ることは、相手を信じることのみです。



ただ、唯一の救いは、お互いに、朝が起きれないという共通点があります。



待ち合わせの時間は過ぎてるけど、連絡は取れないけど、寝坊しちゃったのかな?と。



ええ、社会人としてはクズです(涙)



お互いに独身です(笑)



40分くらいでしょうか、待ち合わせの時刻から10分遅れで改札口からiPhoneを片手に出てきました!!



お互いに申し訳なさそうな顔で久し振りの再会でした。



「すいません!!携帯を家に忘れちゃいました!!」



「なんだ!連絡取れないから、てっきりやっちゃった(寝坊)のかと思いましたよ」



「家に忘れたの気付いた時はマジで焦りましたからね」



「俺も乗り換えで快速みたいなのに乗っちゃって通り過ぎたから焦って連絡したんですよ」



どっちもアホですけどね(笑)



彼は僕よりも年上の先輩なのだが、彼が叔父さんが社長をやってる会社に出戻りをした時に、その班に僕が先にいたから年下だけど敬語を使っているのね。



で、その会社を辞めて現在は画家として活動をしながら建築の職人もやってるわけです。



小栗旬似のイケメンなのですが、以前はブログにイケメンと呼んで書いてましたが、これからは画家さんと表記しますかね。



画家さんから連絡があって、取っ払いで2万払うから仕事に来れますか?と。



取っ払いとは現金で給料をその日に貰うことです。



単純に久し振りに画家さんと会いたかったので、その仕事を引き受けることになったわけです。



会社を辞めて独立してからは羽振りがいいみたいで、近々個展をやるそうで、映像機材を買うのに300万近く使ったと。



内容については知りませんが、画家として食べていけることがプロだと定義するスタンスよりも、副業的な収入がある中での表現こそアートなのではないかと思う部分もあるわけです。



画家としてアートだけで飯を食べていくことがプロだとした場合には、どうしてもその表現にマーケティングの要素が含まれてしまうと思うんですね。



ドM思考で厳しく考えると、マーケティングという術中と、純粋なアート作品では作り方の公式が違うんじゃないかと。



画家さんからは2日前に連絡があって、前日の夜には取っ払いの2万を1万にして欲しいと(笑)



残りの1万と交通費は1週間後に僕の銀行口座に振り込むと。



映像機材を買ったからカツカツで金がないと。



僕としては画家さんのキャラクターや性格を知ってるので、まぁいいかと。



それで、仕事をして、昼飯の時間に外食をすることになったんですね。



仕事中や休憩中も独立した方が稼げると、いかに魅力的な生活に変わったかを僕に力説していたわけです。



そして食事が終わり、エレベーターを待ってる時に画家さんから言われたんですよ。



「実はオレぇ、昨日、フォワグラ食いましたからね(笑)」



いや、それ、俺のカネとちゃうんかい!!(笑)



俺に渡す取っ払いの1万でフォワグラいったんちゃうんか!!と(笑)



こういうところが画家さんの可愛いところでもありますね。



前日の夜にフォワグラを食べて寝坊したんですよ(笑)



天狗「フリスクのフォワグラ味ってないの?」



河童「あるわけないだろ!!」