営業したりとか従業員を雇ったりとかね。
従来の考え方だとこれしかないわけですよ。
僕の所属は4次会社ですがお世話になってる3次会社の社長さんは3次会社の組合みたいな組織で会長をやってる人なんですね。
それでその上の2次会社 の役員さんは2次会社の組合みたいな組織で会長を勤めているわけですよ。
まぁ仕事は正直しんどいですけど、その業界で自分よりも能力が高い人が身近にいる環境を辞める理由はないと思うんですね。
勝てないと思ったらとっとと辞めてますし、だから辞めてない人は負けてない人だと思うんですよ。
なぜ、この人はこんな立場になったのか?という謎を解明したいのもあるわけですよ。
統率力であるとか、頭の回転が速いとか、組織的にはズブズブの下請け関係ですから営業努力とかはもう必要ないゾーンに入ってることも分かるわけでね。
僕としては約10年ほど元請け会社に尽くしてきたわけで、そうなると「
![満月](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/250.gif)
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どんな組織や団体でも新規参入をするには会長の後ろ楯が必要になりますからね。
そんで接待やらなんやら営業っぽいことして自分が現場で働かなくても従業員からのピンハネだけで生活できることが僕のいる建設業界での一般的な経営者ですよ。
船出の準備は整った、あとは1歩踏み出す勇気だけだと。
いやいや、船に例えるなら1歩じゃなく1ノットとか、踏み出す勇気じゃなく漕ぎ出す勇気ちゃうんかいと。
そのような、ご指導ご鞭撻もあるかと存じ上げます。
ただね、このまま船出をしたら確実に死ぬんですよ(笑)
ある意味ね、見習い船員からスタートして、甲板の掃除とかさ、フジツボと格闘したり、船酔いとかも最初は大変でしたけどね、先輩クルー達からデッキブラシでシバかれたりさ、苦労してやっと船舶の免許を手に入れたと思ったら、それを飛んできたカモメに持っていかれ、仕方なく再交付して貰ったら今度は飛び魚の群れに持っていかれ、怒りに震えながらも再び再交付して貰ったのはいいが、シンプルに高波にさらわれ、そんで泣きながら夜空を見上げたら満天の星空が僕を慰めてくれて、その横では綺麗な三日月が水面をライディングしてるとかしてないとか…
まずね、3次会社の人が集まる会に参加することになったのよ。
うちは4次会社で社長は外国人だから僕が代わりに出たわけですけどね。
他のメンバーは3次会社の社長とそこの職長クラスの人達が集まってるわけですね。
実際に現場で顔馴染みなのは職長クラスだけで、社長連中は現場には出てないわけですね。
ようするに、この業界でどんなに頑張ってもここに集まってる社長たちがシノギを削ってるわけです。
スキンヘッドやアイパー率も高いわけですよ。
その社長の下に構成員、いや、従業員として職人がいるわけですね。
そこにあるのは親方に育てて貰った義理みたいなもんですかね。
とはいっても職人は単価でしかないわけでね。
独立でもしない限りは職人の稼ぎは頭打ちなのが現状なんです。
職人が仕事をする内容は同じなのに、所属している組織で賃金の差があるわけです。
それでも職人の収入に差はあってないようなもんですよ。
じゃあ独立して稼ごうと普通はそう思いますよね。
それは経営者の既存のシステムに乗っかるわけですよね。
つまり、このシステムが破綻したら沈没するわけですよ。
僕のような4次会社からすると、3次会社の経営者って1人いればいいわけですよ。
もっと言うと、3次会社の経営者って実質的な業務内容は職人の斡旋業なんですよ。
ようするに、職人のマッチングシステムが構築されたら経営者って仕事は消滅するんですね。
営業が必要なくなるんですよ。
さらに経営者がピンハネしていた所得を2次会社と職人で分配することができるわけです。
経営者の数よりも職人の数の方が圧倒的に多いので、この流れを止めることは不可能だと思います。
職人の資格や経験値に応じた仕事内容を割り振るだけで現場は回りますからね。
職人の高齢化もありますし、そうした場合にも高齢の職人向けの現場を割り振れば今以上に安全で品質の良いものが作れるわけですよ。
会社組織に属さない職人さんで一人親方として独立されてる方もいますが、仕事が暇になってしまう時期や手配師頼りの営業になっているのが現実です。
職人のマッチングシステムは手配師の仕事を奪うだけでなく、職人を抱えた経営者も消えることになります。
5年から10年で移行すると思います。
10年後には単純に権力者たちの世代が亡くなっていますし、その権力を引き継いだ組織も求心力を失うので滅びます。
今の段階なら銀行から融資を受けることは可能ですけど、返済計画としては破綻していますよね。
腕の立つ職人って義理堅いんですよ。
一人親方は一匹狼ですけど、一匹狼の縄張りって狭いですし、そこに腕の立つライオンがやってきたら負けるんですね。
独立したって聞くと実力があるって勘違いするけど、同じ職場環境で10年過ごすと分かることだけど、独立する人の大半は挫折した人なんでね。
それにこんだけ変化している時代の中での成功って変化が終わったあとじゃないと言えないのよ。
上の世代の人達は、あとは逃げ切るだけなのよ。
ただマッチングシステムを開発する人の儲けはないのかなと。
ただ、職人の収入がアップするし、媚びへつらうだけで実力のない職人は淘汰されるし、職人はすぐに金を使うから経済効果はあるし、ヤクザみたいな経営者が使うお金よりも下の層が潤った方がお金は回るからね。
職人の給料が上がれば若い職人も増えるし、何より技術の後継者不足による国のインフラ危機を回避できる。
そういう目先の儲けよりも愛国心でソフト開発を、ん?、いや、これ国がやればいいんじゃね?
ソフトを国が開発して1次会社に提供すりゃいい。
現状では大手のゼネコン現場には社会保険に未加入の職人だと働けないから福利厚生費を別途支給してるみたいだけど、それすら経営者が懐に入れてるのが現状だからね。
そりゃ上の連中は逃げ切り態勢だもん、そういう情報すら漏らさないよ。
30代40代が損するわけでね。
夏のボーナス建設業がトップらしいけど、まぁ笑えるくらい見事に下には一滴も落ちてこない。
そんで働き方改革でざっくり夏休みを取るわけだ。
職人を殺す気かよ(笑)
こんなこと10年なかったからね。
建設業もあと2年が寿命らしいけど、僕らの世代はなにも面白くない。
一見すると社畜みたいに思われて笑われるけど、ここで独立するようなバカは社畜にもなれないからね。
社畜が囲いから放されたら一匹狼は食い殺されるよ。
そんなことをね、考えながら、僕は優雅にスワンボートを漕いでおります。
どうやらココは海じゃなかったみたいです(涙)