旅立つ君に贈る言葉2 | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

イカれた彼女に初めての独り暮らしで確認すべきことをアドバイスしたわけです。



まあ色々とあるけど、会社が用意した部屋だとしても、その契約内容は住人が確認するべきだと。



住まいのドラブルに24時間で対応してくれるサービスに入ってるか、とかね。



ゴミ出しのルールとか、騒音の時間帯とかあるからね。



それよりも、何よりも、鍵の交換はどうなってんだ?と。



女の独り暮らしはセキュリティが1番重要項目だと。



そしたら、その部屋は先に転勤してた会社の上司が使ってた部屋で、それをイカれたやつが同じ部屋に住むことになったと。



鍵はその上司から手渡しで受け取ったと。



いや、ありえねえだろと。



上司が部屋の合鍵を持ってるのはおかしいだろと。



転勤だろうと会社の仕事で行くんだから鍵交換くらいは会社の経費で出すのが当たり前だろと。



そしたら、鍵の交換はしてると。



部屋のクリーニングもして、鍵も交換して、その鍵を上司から受け取ったと。



いやいやいやいや、
そうじゃねえよ、
そうじゃねえよ!!
そうじゃねえよ!!!



おかしいだろ?と。



鍵の交換に本人が立ち会わないって意味がないだろと。



そしたらさ、
≪マンスリーマンションかりたことがあっていってる?≫
と、上から目線で言うわけだ。



メールでのやり取りだから余計に強気でくるわけ。



≪マンスリーマンションの鍵のかたち知ってる?≫



≪会社の転勤したことある?≫



うるせえなと。



ちなみに、マンスリーマンションの意味は今もわからない。



だとしても、こちとら建設業の職人さんなわけですよ。



マンスリーマンションだとか、名前や肩書きの意味なんかはどうでもいいと。



土地に箱物の建築物を建てて、そこで賃貸契約のビジネスをしてるだけだと。



こっちはマンスリーマンションって言葉の意味は知らないけど、それを作ってる職人たちの顔を知ってるわけだ。



マンスリーマンションの鍵のかたちの問題じゃない。



簡単に合鍵を作れるような形じゃないとか、そういうことでもない。



お前の常識は20年遅れてると自覚しろと。



セキュリティは賃貸契約のビジネスとしては、それこそ鍵になると。



セキュリティに投資するだけで部屋の価値が上がるならば鍵は最新のものに交換する。



それよりも、お前の鍵の知識や鍵の本質は、どこの地点から言ってるんだと。



最新の車の鍵は鍵穴には差し込まない。



鍵は身に付けるものだ。



部屋の鍵も最新のやつはスマホで認証するシステムのもある。



セキュリティとは常に最先端でなければ意味がない。



マンスリーマンションの鍵だから安心なのではない。



重要なのは最先端のセキュリティからの逆算なんだよ。



鍵を新しく交換しても、それを上司から手渡しされたんじゃ意味ねーだろ!と。



信頼する上司だと。



いや、むしろ真逆だと。



このエピソードを話したら相手はどう思う?



お前の会社の個人情報やプライバシーに関するコンプライアンスの意識が低いことが分かると。



東京から名古屋に引っ越して来ましたと。



「鍵の交換はしたの?」って話になると。



引っ越しでの鍵交換は最大の重要項目だからな。



そう聞かれて「鍵は上司から直接受け取りました」と答えるのか?と。



その時点でアウトだと。


(ああ、この子はずっと受け身で仕事をしてきたんだな)と思われるからな。


何も疑問に感じないのか?



何も疑わないのか?



僕もイライラしてきましてね。



お前は自分を女の子だという認識が甘過ぎる。



そういうお前が先にルールを作ると周りが迷惑だと。



私は大丈夫でも、他の女の子は違うんだと。



お前が我慢したら周りも我慢することになるだろと。



お前はお前の個人的な感想でしか物事を考えてないと。



後輩の女が転勤してくることはない、とか、そういう私的な情報や感情について言ってるんじゃない。



日本というスケールで仕事をしろと。



そうすれば俺の言ってることの重要性が分かると。



全ての彼氏や旦那や家族が心配する気持ちに対して、その本人が寄り添えてないことが問題なんだと。



お前はそれだけの数の相手を意識してないと。



私はよくても他の子は違うと、そういう主張をしてルールを作る側に立てと。



頭が悪いからハッキリ言おう、100点満点の答えがある。



【引っ越しの日に鍵交換も手配しておく】




物理的にも感情としても、最短で効率的な答えがある。



誰も困らないし、誰も心配しない、ストレスにもならない。



この答えを瞬時に導き出せない上司はちょっと危ない。



漬け込まれる要素がある。



「引っ越しの日に鍵交換も手配してあるから、よろしくね」



これが大人のやることでしょ。



収入とか肩書きは関係ないんだよね。



信頼する上司でも同じ人間だからミスはするし、それをフォローすることが本当の信頼関係でしょ。



ましてや渡す相手は女なんだから鍵は命を預けるもんだろと。



自分の娘にはそういうことはしないだろ?と。



そしたら、その上司は離婚してて、子供は嫁に持ってかれたと。



そりゃそうだろと!



ここの感覚が狂ってたら嫁さん辛いだろと。



そういう男は漬け込まれるって言ったことも的中してて、30過ぎて会社に二日酔いのまま酒臭いまま座ってるだけのおばはんが、うつ病になったと限界まで傷病手当てを貰い、その上司と結婚して会社を辞めていったと。



上司は明らかに騙されてると。



そんで、相手の親が子供はこっちが育てますと連れていかれたと。



信頼する上司とか、責任者だからとかは一切関係ないわけでね。



鍵の扱い1つで責任能力は問われると。



言葉に惑わされるなと。



自分は我慢できても、弱い相手の言えないこと主張しろと。



女としてのルールを新しく作れと。



女を味方につけろと。



そうすりゃ男には絶対負けないと。



イメージとしては、都落ちした姫様が名古屋から下克上で天下を狙うとなれば、名古屋の人達はきっと応援してくれると。



企画を出して上司から責任を取れるのか?と問われたら、鍵交換の一件でそれは相殺できると。



お前の戦うカードとして記憶しておけば、盗まれることはない。



宝箱の鍵は自分自身なんだ。



それさえ忘れなければいい。



あとは好きなだけ暴れてこい、と。