モチベーションの上げ方 | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

モチベーションの上げ方がわからない。



マスターベーションのやり方なら何一つ問題はない。



マスターベーションのモチベーションが上がらない時もたまにはあるけど、そういう話がしたいわけじゃない。



僕の仕事は建設業の職人なので終わりのある仕事なんですね。



建物が完成したら仕事場所も変わるわけです。



世の中には様々なハードとソフトがあるわけですけど、建物等のインフラ設備というのは生活環境の中でなら、ハードの中でも最もハードとなる基礎部分を僕らは作っているわけですね。



でだ、会社や組織というのは利益を追及するわけですね。



それは当然のことです。



ここにジレンマというか、矛盾があることに気が付いてしまうわけです。



僕らが仕事を覚えて独立するとなった場合に、お金のことについて計算するスキルも求められます。



そうした場合に、会社が組織としての利益を求めるならば職人を雇用することはリスクでしかないわけです。



利益だけを純粋に求めるなら社内には工事部を持たない、現場の工事に関しては外注や下請けに回した方が会社は儲かるわけですよ。



仕事を受注した時点で、その施工管理だけに特化した方が元請けは確実に儲けが出るわけですね。



工事だけを請け負っている会社や個人の場合には、人手が足りない時には応援という形でお互いに助け合って共存しているのが現状なんですよ。



つまり、会社としては仕事があまり忙しくない時に職人という人件費は必要ないわけです。



需要と供給のバランスというか、世の中の仕組みがそうなっているわけですよ。



僕は独身で子供もいないんで、そこは譲るわけです。



GWに家族と休みを取りたい人がいるなら出勤しますし、逆に休日も出勤して家族の為に稼ぎたい人がいるなら休みますよ。



こういう考え方に落ち着くわけですよ。



働く理由があるかどうかってことを考える暇があるからモチベーションが上がらないんでしょうね。



僕が若い頃に、20代の前半の頃にある会社の面接に行ったんですけど、結果としては不採用だったのよ。



もちろん履歴書には貴社の将来性…とか書いて挑んだわけだけど。



そこの社長が言ったのが、君はまだ若いから無限の可能性があると。



代われるのなら君と変わりたいくらいだと。



履歴書には貴社の将来性とか働きたい意欲を僕は書いてあって、面接でもそういう感じで喋っていたのにですよ。



その社長はその業界でのお金の流れの仕組みと、自分の会社の現実的な将来性をぶっちゃけて語ってくれたわけです。



君が結婚してて子供でもいて今すぐお金が必要だって言うなら雇うと、それなら毎日満員電車に揺られても通うのも構わないと、だけど君はまだまだ若いんだから他のことを経験するべきだと。



こういう社長から不採用をその場で言い渡されたわけです。



いや、不採用に僕はなったけどね、今になってみてわかるのは、この社長は凄いなと。



普通はね、若いやつからピンハネすることが会社としては一番儲かるわけですよ。



どんな経費よりも、人件費がもたらす利益はえげつないわけですよ。



この社長の言ってたことは、最終的な意味での、不採用というのは目先のお金ではない若者に対する先駆者としての優しさでもあったわけです。



その時の僕には理解できなかったけど、その10年後には何となく、今ならはっきりとその社長には感謝していることですけどね。



技術を習得しても発揮する環境がこの先に望めなければ、若者に胸を張って夢を語れないわけです。



競争するジャンルを選択しなければ、ゴールする前に大会が中止になってしまう時代なんですよ。



僕らみたいなガテン系の仕事でもそういう頭打ちになるわけでね。



ようするに、社員に対して夢を語る社長が10年後の正解ではないわけですよ。



あの時の社長が僕の10年を奪ってお金に交換することは可能でしたけど、そんなことはいずれバレたと思います。



今はネット社会ですから情報が溢れてますから、社長が嘘をついたり若者を騙しても、すぐに種明かしをされてしまうわけです。



これだけ安く出来ますという競争になると、実際の原価すらバレてしまいますからね。



これからどうすりゃいいんだと。



マスコミ業界も広告収入がベースですから、ネット社会で無料化の波やらで悲惨な未来になってるわけですよ。



アートの世界もテクノロジーアートだと知ることで値打ちが下がると思うのよ。



これどうやって描いたの?という、最もワクワクする謎がバレてるわけですね。



光の陰影も当て方からそのラインまでもスマホで簡単に割り出せるわけですよ。



これが紙なら陰影を切り抜くのは大変な技術が必要なのかな?と思うけど、レザーとか工業用の使えば簡単に切り抜けるわけです。



造形物にしても3Dプリンターがありますから、そこの部分の感動は減ると思うんですよ。



僕はまだガラケーなんで、世間の人達よりかはワクワク感は残ってますけど、たぶん、ほとんどの人は感動が減っている傾向にあると思うんですよ。



仮想通貨にしてもマルチ商法みたいな仕組みとか新規から搾取するのは会社組織と仕組みは同じだと思うのよ。



テクノロジーって便利だと思うけどね。



20代の頃はさ、先輩とか見てて凄いなって思うわけ。



ある程度の仕事を覚えてね、そういう立場の人を間近で見るとさ、みんな精神的にはギリギリまで追い詰められてるわけよ。



帯状疱疹とか蕁麻疹みたいの背中とか首に出てたり、円形脱毛症になったりしてるわけね。



そういう人にさ、経営者は中古のゴルフセットをあげたりして、それに感謝してまた限界まで頑張るわけじゃん。



いや、新品のゴルフセットを買えるだけの働きしてんのは先輩だろと。



そういう恩とか義理もあるから仕方ないのもわかるけどね。



与えられる褒美はいずれ枯渇するからさ。



30代40代が路頭に迷ってるわけですよ。



あんだけ死に物狂いで働いてた日々は何だったのだろうか?と(笑)



ここにきて、そこまで頑張らなくてもいいですよ、と国から言われるわけでね。



これからは若者を育てる会社組織にしていきましょうと。



社会保険の整った会社だけしかゼネコンの現場では働けませんと。



いや、下請けが現場で働いてるのが現状なのにそんな無理を言うなよって思うんですよ。



というか、基本的に現場作業って下請けじゃん。



例えばメーカーが自社の製品の工事は自社の工事部しか使わないってあるわけ。



これはメーカーが製品だけの販売をしないから、それによって自社の工事部を守れるわけだ。



だけど他社との価格競争になった場合には工事部を抱えてるメーカーはそれだけ割高になってしまうわけよ。



会社組織ってなると工事部はいずれ解散する流れになるわけよ。



下請けにやらせる方が儲かるからね。



このパラドックスに夢って結び付かないと思うんですよ。



工事に限らずだけど、銀行員ですら副業が認められてきてるわけじゃん。



そういう優秀な人達が野に降りてきたら敵うわけないじゃん。



奪い合うのが動物としての基本姿勢なんだろうけどさ。



これからどうしたもんかね。