友達からのアドバイス | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

友達のことはもう書かないとか言っといてまた書くというのは、ようするに友達ってのはそういうもんなんでしょうね。



仕事も終わって帰宅して寝て目が覚めたら友達からの着信が2件あった。


8秒の着信が1時間置きに2回。



その2回目の着信から1時間後に起きたわけ。



んー。



8秒が1時間後に2回ってことは、これは友達に何かあったのかな?と。



タイミングが悪いときにこっちから掛けても迷惑になるだろなと。



友達の親友のTちゃんに電話して近状を確認しようかな?と。



いや、でも、Tちゃんも新しい彼氏がいるから休日の夜に俺が電話したらそれもまた迷惑かな?と。



俺も喋ると長いから尺を考えないタイプだからね。



とりあえず友達にワンギリしたわけ。



そしたら友達からワンギリが返ってきたから俺からまた電話をしたわけですよ。



で、久しぶりに友達の声を聞いたわけですけどね。



緊張すんのかなって思ったけど、友達の普段通りの喋り方を聞いたらこっちも普通の会話になってさ。



やっぱさ、自分って自分だけど、この世界って周りからどう見られるかじゃん。



そこのバランスというかさ、何も言われないよりかは言われた方がいいわけよ。



女目線だとこう見えるみたいなね、男社会だけならこうした方がいいってのは経験から大体わかるけど、女目線のツッコミってのもバランスとしては必要なんだなってわかるからね。



兄弟に男も女もいるやつの方がバランス感覚はいいからね。



そんでまぁ友達からね、どうせまたお風呂で寝てたんでしょ?言われて、それから誕生日おめでとうって言われてね。



てゆーか、3月の満月満月くんの誕生日から何ヵ月だと思ってんの?もう5月だよ(笑)って笑われてさ。



本当は4月の1日に電話した時に、今、満月満月くんの部屋の前にいるよってエイプリルフールだからそう言おうと思ったんだけど(笑)って。



そっちはどんな感じ?って聞かれたから、まぁ部屋はゴミ屋敷みたいになってると。



前は毎週ちゃんと部屋の掃除してたじゃん!って叱られてさ。



部屋に誰か遊びに来るなら掃除もするけど、仕事が忙しいとそうもいかないじゃない。



堕落した生活になっちゃうというかさ。



あの頃の俺はどうかしてたんだな、みたいなね、俺なんか、とか、俺みたいなやつは、みたいな、どうでもいいや、みたいな…



満月満月くんって外面良いでしょ?って言われてさ。



会社だと普段とは違うでしょ?って言われてね。



これも該当しなくはないけどさ、そこまでの表裏はないわけよ。



そういう上っ面だけじゃ通用しない環境だからね。



ただまぁ男には男気モードみたいなのがあるからね。



これは外面とかじゃなく、やるしかねえ!っていう損得勘定を抜きにした仕事っぷりはあるけど。



会社ではテキパキ指示を出したりしてるけど、部屋の掃除が出来ないのは外面が良いからでしょ?と。



(いや、なんで、俺、怒られてんの?)



だけど、俺は独身だからね!って友達に言い訳するわけ。



外面じゃないけどさ、職場の人達は結婚してるから家に帰れば飯も用意してあるし、風呂も沸いてると。



だから、職場の先輩とかにも言うのよ、そっちは家に帰ったら全部奥さんがやってくれるけど、こっちは独身なんですからねって。



こっちは仕事が終わっても帰ってからやることがあるんすよって。



帰ってから洗濯したりー、部屋の掃除したりーって、掃除してねえから、やっぱ外面いいのかな?(笑)って笑ってさ。



喋りながらも自分の言ってることの矛盾に気が付くわけ。



そんでさ、友達からゴミ屋敷の人って理由があるらしいよって言われてさ。



なんかまたキツいこと言われんのかな…思うわけ。



テレビでゴミ屋敷を掃除するのをやってたと。



女の人の部屋がゴミ屋敷になってて、それを業者がゴミを片付けて行ったのと。



なんか怖いなと。



なんかね、最初にゴミが1つあって、そこにゴミが集まってゴミ屋敷になるらしいのと。



で、その女の人の部屋にあるゴミをどんどん片付けて行ったら、部屋の隅から最後に出てきたのがゼクシィだったの。



その女の人は結婚しようと思ってたけど叶わなくて、それでゼクシィが最初のゴミになったわけ、でもそれを捨てれなくて、それを隠すように、見えなくなるようにゴミが増えていって、ゴミ屋敷になったんだって。



なるほどなぁって思ってさ。



最初は怖い話かと思ってビクビクしながら聞いてたからね。



怖い話だけは昔から苦手なのよ。



想像力が豊かな子供の頃にはそれで過呼吸みたいになったことあるのよ。



でもまぁ、その女の人のゴミ屋敷理論みたいなのは分かるのよ。



俺も友達を失った反動からのゴミ屋敷はあるなと。



部屋が綺麗だと友達と過ごした日々を思い出すからね。



まぁ、だらしないってのも基本あるけど(笑)



怒られようと叱られようと言って貰えるだけで本当にありがたいのよ。



ややこしい人生だよ。



友達もそうだけどさ、誰でもそうかもしれないけど、30過ぎたらややこしい人生だなってほんと思うもん。



自分のいる緯度と経度の現在地がこれで大丈夫なのか?って不安になるわけ。



つーか、俺の心配してる場合でもないだろと。



いや、ほんと、俺は女に生まれなくて幸せだったなと思うよ。



バランス感覚とか感情の処理の仕方とか、友達もああ見えて女を背負ってるわけだからさ。



旦那のこと、父親のこと、出産を望まないこと、いつか一人ぼっちになること。



明るく喋ってるけど、ほんとは色んなもんを抱えてる。



俺もちゃんと生きなきゃダメだなと反省する。



そんでまた友達から、俺の髪の毛がボサボサなのは良くないと注意される。



ボサボサだから帽子を被るとかありえないと。



いや、これも仕事でヘルメットを被ってるから、髪にメットの後がついてるから帽子を被るのは仕方ないんだけどね。



いつでも身だしなみは整えとかないと良くないと叱られるわけ。



こんだけ友達が言うくらいだから何か意味あんだろなとは思う。



男社会だとカッコつけるのは鼻に付くのよ。



何だよあいつカッコつけやがって…とかなるのよ。



やっかみとか嫉妬みたいなの男にもあるからね。



初対面の距離感とか第一印象で損するわけ。



それと変な男もすげえ寄ってくるわけ。



見た目のカッコ良さよりも面白さで勝負したいわけ。



これは対当だからね。



これなんかは俺はお笑い好きなのもあるから面白い部類の位置になるわけよ。



あとは髪形とかファッションはそこまで気にしないわけ。



で、自分では気にしてないけど身長差もあるらしいのよ。



俺なんか中3まで前から2番目のチビだったから、チビの景色を知ってるからね。



高校で伸びたから今は178㎝あるわけ。



まぁまぁ大きい部類ではあるよ。



ここも小さい男からすると羨ましいみたいでさ。



これでね、髪形とかファッションやら身だしなみを整えて、背が高くて面白いってなったら、まぁまぁ存在感はあるよ。



これでさ、顔が男前ならそりゃ女からはモテるわけだけど、そしたら男からは嫌われるじゃん。



男社会ではそれって邪魔なわけよ。



これで頭が良ければ完璧よ。



頭が悪いと体力とか人間的なコミュニケーションでやってくしかないわけ。



面白いにも色々あるけど、同じ面白さや発想が浮かんでも、これを俺が言ってもウケないっていう、スタンスだと自分も楽しくないし、その場に生まれる筈だった笑いもなくなるわけでね。



男社会ならこれは間違いないなくあるわけ。



友達もそうだし、俺の兄貴の嫁さんも俺が髪の毛ボサボサなのを嫌がるわけ。



男社会でのバランスを考えると気にしなくていいことは気にしないわけでね。



だからこれ、女からの支持率の問題だと思うのよ。



俺は若い頃に彼女からは髪形とか気にすると、女を意識してんのか?って言われてたから、女も男みたいにそう思うんだなって解釈したから気にするのやめたのよ。



だけど友達の話とか聞いてると別の違うような世界があるわけ。



飲食店でも店員さんがカッコいいと彼氏を連れててもまたその店に通うようになるとかね。



だから、あの店員さんは女に優しくしてると思うって分析すんのよ。



なんだろな、つまり、女からの支持率を上げることで男は圧倒的な得をするってことを俺に教えてくれてるんだと思うのよ。



これは俺は女じゃないからわからないけど、職場にも女はいないから意味はないとは思うんだけど、カッコいい方がトータルで得をするならそっちのがいいのかもしれないなと。



こういうことを教えてくれるだけでもありがたいわけでね。



それで自分のいる世界が良い方向に変わるのならやってみようかなと。



ただ、まぁ、友達が思ってる以上に普段の俺は面白い男だからね。



金はないけど(笑)