イケメンの泳ぎ方2 | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

イケメンとは現場が一緒にならないことが多かったので、あんまり喋る機会もなかった。



僕が職場の人たちと飲みに行かないのもあるし、彼の仕事に対するスタンスも含めて苦手なタイプだったので避けていたのもある。



何でもそうだけど1からちゃんと説明すればそうなることの流れは理解できる。



ただ、現代人にはそういう時間がないのよね。



相手のことを1からちゃんと理解する時間がないわけさ。



もしかしたら自分のことだって置き去りにして生きてることもあるとは思う。



最初から説明するのが面倒ってのもあるし、受け止める側のことを心配することもあるからね。



こちらの伝え方とか表現にもよるんだろうけど、仕事にしても恋愛にしたって相手に多面的な視点があるかどうかにもよるからね。



想像力に愛があるかどうかだと思う。



不幸な時にはあり得ないような不幸が重なるし、だから結末や現状だけで判断するのも誤解になるからね。



社長が外国人ってだけで引く人は引くからね(笑)



それもこっちはわかるしさ。



いい年して独身とか、長く付き合ってるのに結婚しないってだけでも引く人は引くよね。



この世界でまだガラケー使ってるとかさ(笑)



こんなんじゃ人生が複雑骨折してるみたいだもん。



というか、肉体労働者ってだけでシンプルに引くやつもいるからね。



そういう点ではイケメンは謎だったのよ。



この業界では成立しないキャラだからさ。



だから僕が避けてると言うよりも、向こうが僕を警戒してるような感じだったと思うのよ。



僕の中での真面目な部分がイケメンの中ではウザかったんだと思うのよ。



前にもイケメンから言われたことあんの「うわぁ~1人だけ正義感出しちゃって」ってさ。



善人面しやがってみたいなニュアンスだと思うのよ。



綺麗事言ってんじゃねえよ、みたいなさ。



それがたぶんイケメンとクリスチャンの喧嘩を僕が仲裁に入ったことで、こいつガチのやつなんか?と信じて受け入れた部分はあると思うのよ。



喧嘩の時って瞳孔を見開いた中で感情のやり取りをするから色々と相手のことも見えてくるわけじゃん。



そういう自然な流れで少しずつ距離が近くなったわけでね。



つづく