折れた翼 | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

アメブロのガラケーからのサービスが徐々に縮小していくみたいですね。



まぁ世の中の流れですから仕方ないとは思いますけど。



なんでスマホにしないの?って質問に答えるのもしんどいけどね。



最近だと煙草も同じでね、なんでアイコスにしないんスか?に答えるのも面倒なのよ。



なんで結婚しないの?も同じことなんですけどね。



完全に翼が折れてるからなんですよ。



自由の翼が折れてるからなんですよ。



どうにもならんのですよ。



僕の翼を折った相手が問題なのよ。



これを1から説明すると、すげえ重たい話になるけど、そんな話は求めてないでしょ?ってこともわかってるのよ。



もの凄く繊細な話になるわけよ。



僕は人に合わせるのは得意なのよ。



みんなでワイワイ騒ぐのも大好きだし、真面目な話とか難しい話をじっくり聞いたりするのも好きなのよ。



とにかく好奇心旺盛なタイプなんですよ。



問題はイカれた彼女と付き合ってることなんですよ。



彼女がどんなタイプかというと、翼をへし折るタイプなんですよ(笑)



自分の手の届かない存在になることは絶対に許さないわけでね。



この距離を歩いていくのは大変だぞと説明しても納得しないわけですよ。



崖っぷちに直面しないと翼の必要性を理解できないのよ。



翼をひろげたら僕が飛んで逃げていくと思ってるんだろうけどね。



いいから背中に乗れよって思うんだけどさ。



だけど彼女は自分の翼で飛びたいみたいなのよ。



でも冷静に見てて思うわけ、お前はニワトリじゃんって。



お前にはこの崖を飛び越えるのは無理だろってね。



このまま谷底に落ちるだけだからさ。



とにかく俺の翼を治してくれよって思うわけよ。



崖の向こうをいくら眺めてても何も変わらないからさ。



背中に乗って崖の向こうへ行くのは嫌なんだろ?



わかってるから。



全部わかってるから。



いいから俺の翼を治してくれと。



俺の翼の力を甘くみるなよ。



翼さえあればこの崖を埋めてやるから。



石を拾い集めて崖を埋めて、お前が歩いて渡れるようにしてやるから。



もっと早く向こうへ渡りたかったら仲間が必要なんだよ。



翼があっても一緒に石を拾い集めてくれるそういう仲間もいるんだよ。



ニワトリだって仲間になれるんだよ。



毎朝ちゃんとコケコッコって起こしてくれりゃそれでいいじゃん。



飛び降りてるのと空を飛んでるのは違うからさ。



大事なことは翼の使い方なんだよ。



まぁ翼を広げた俺って魅力的だから他の天使たちからニワトリが嫉妬されちゃうのもわからなくはないけどね。



お前がヒヨコの時から頑張ってる姿はずっと見てるからさ。



だけど風向きは刻々と変化していくからね。



陽が沈む前になんとかしないとどうにもならなくなる。



困ったもんだ。