インチキおじさん | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

職場に新婚の人がいる。


ご祝儀を職場で集めて班長がこっそりと渡したのだが、班長の言い方が悪かったせいか、なぜか本人の口から直接お礼の言葉を聞くことはなかった。



そしてなぜか新妻からのお礼の手紙を班長から渡されて、それを全員で回し読みするという、中学時代のエロ本みたいな奇妙な体験をしたのだった。



ご祝儀に対するお礼として、洋菓子と直執のお手紙に新妻のイメージはお嬢様そのものだと思った。



旦那との年の差は13才だと班長から聞いていたので、27才のお嬢様だと思っていた。



そんなお嬢様と俺達みたいなダメ人間が釣り合うはずはないと、何かがおかしいとは思っていた。


それでも何かが怪しいので詳しくは聞けなかった。



そして二人きりで仕事をすることになった時に、本人からお嬢様の情報を聞くことができた。



お嬢様の髪型についてだった。



嫁の髪型は、ちびまる子ちゃんだと言った。



金髪のちびまる子ちゃんだと言った。



そんな、お嬢様はいないと思った。



というか、髪型だけじゃないと思った。



妊娠中なので、嫁のお腹はポンポコリンだと思うが、アラサーで金髪でその髪型だと頭の中はピーヒャラピーヒャラ、パッパ、パラ、パーだなと。



やっぱりそうか…と、その日は星空を眺めてゆっくり歩いて帰った。



旦那もインチキおじさんだなぁ(笑)と。



そして今日、インチキおじさんから新たな新妻の情報を得たのだった。



なんと本人の口から嫁は15才下の25才だと言うではないか!



班長はどこまでアホなんだ?


ここで、修正しなければならないのは嫁の年齢だけではない。



最近になってCMで、ちびまる子ちゃん役を広瀬すずが演じているのだ。



これだと話がまるで違ってくる。



嫁のイメージが『金髪の広瀬すず』になってしまった。



しかも猫好きだと言う。



しかも25才。



お帰りなさいませ、お嬢様♪



これは踊るポンポコリンですよ。



15才の年下っていったら、僕なら19才の女の子と結婚するようなもんだからね。



そりゃ踊るチンポコリンですよ。



ええ、こんな下ネタではまだ笑わない年齢ですよ。



でもね、女っちゅうのは若さだけが魅力じゃないからね。



いつかはみんなクソババアになるからね。



ただ、ただ、ただね、僕が言いたいのは、25才の金髪の広瀬すずに、“人妻”っちゅう魅力も加わる訳ですよ。



これはヤバいな。



これはもう、ピアスが鼻と耳を鎖で繋がってないと許されないレベルだよ。



どこで知り合ったんだろうか?



インチキおじさんの趣味は雀荘通いだって聞いたことあるけどさ。



…まさかパイパンじゃないだろうな?



人妻にパイパンで数え役満だよ。



※ちなみに、パイパンの語源は麻雀なので、ただの下ネタではありません。



※でも、僕はパイパンが嫌いじゃないです。



嫁さんのことは、あんまり知らない方がいいのかもしれないな。



ただ、猫好きってやつは認めないからな。



猫を飼ってないのに猫好きアピールする女はインチキおばさんだと思う。



いや待てよ、猫好きってイヤらしい意味でか?



どんな嫁かを説明するのに、猫好きってどうなの?



妊娠中なら猫を飼うのはやめた方がいい。



猫をなめんなよ。



鼻と耳を繋いでる鎖に、じゃれるからな。



そんなピアスしてないか。



親父は手品師じゃなかったか。



そうそう、嫁の実家に挨拶に行った話にはならなかったのよね。



そんだけ年の差で結婚したら、そこのエピソードは語るでしょ。



あれかな?家出娘を拾ってきたパターンかな?



池袋の風俗嬢だったのかな?



まぁ女の過去にこだわる年齢でもないからね。



性格がいいんだろうな。


家庭的なんだろうな。



羨ましいな。



帰ったら広瀬すずが待ってんだもんな。



許せねえな(笑)



60代の人と50代の人と、インチキおじさんが一緒にいた時に嫁とのセックスレスの話になったのよ。



60代の人が「仕事で疲れてるのもあるし、もう年だからやる元気がない」って言ったのよ。



それを聞いた50代の人も、「うちも同じですよぉ(笑)遅く帰ったら先に寝てますからね(笑)」って60代の人の話に合わせる感じだったのよ。



それで僕がその話をまとめようとしたのよ。



「やっぱ、みんなそうなるんですね。あっ、インチキおじさんも奥さんが妊娠中だから出来ないですもんね!!」



この話の流れで3人の共通点を見付けることで「嫁とセックスができない」という共感の笑いが起きる場面じゃないですか。



最後のは三段オチみたいなヒネリも入ってる訳ですよ。



妊娠することはハッピーだけど、嫁とエッチが出来ないという、実に男らしい笑い話じゃないですか。



それで60代の人も50代の人も仕事の疲れや老いに対するネガティブさを笑い飛ばせる訳ですよ。



みんなハッピーになるじゃないですか。



それがですね、
僕が「あっ、インチキおじさんも奥さんが妊娠中だから出来ないですもんね!!」
って言ったら、インチキおじさんが変な間をおいて冷静に言ったのよ。



「…うちはもう安定期だから大丈夫」



しーん。



いや、そこは出来ないでいいだろ!!



さっそく、やるんじゃねえよ!!



生々しいわ!!



出来ない人、出来ない人、新婚だけど嫁が妊娠中だから出来ない人でええやんか!!



そこは合わせてくれよ。


どうしても安定期のフレーズを入れたいならスケベさ全快で言ってくれんと笑えないっての。



これなのよ。



ここなのよ。



女ってこういう男に騙されるんだよ。



安定期って言葉で分かってる風なニュアンスで喋るけど、話の流れや本質からはズレてるからね。



安定期だから大丈夫って言葉が、大丈夫じゃないからね。



しかも相手の2人は父親としても先輩な訳だから、大丈夫かどうかは無事に産まれてから言わないとダメでしょ。



インチキおじさんはそういうとこがあるのよ。



うちの会社の若いやつにも裏で名刺を渡してたからね。



この業界で引き抜きは御法度だからね。



しかも若いやつはまだ世間を知らないんだから無責任に名刺なんか渡すもんじゃない。



若いやつから金を搾取するだけじゃなく、未来まで搾取してることに気付いてないのよ。



というか、業界のルールで言うなら俺に対して喧嘩売ってるのと同じことだからね。



無限の可能性を秘めた若者に紙切れ渡して「何かあったら連絡して」とか、よく言えるよなぁ。



だから頑張って仕事を覚えようとしてんだろっての。



結局は若いの辞めちゃったけど、若いやつを見る目もないし、自分の利益しか考えてない訳だよ。



不安定な若者の気持ちを揺さぶるようなことすんなよ。



年上の優しさじゃねえよ。



カッコつけるやつで仕事の出来るやつはいないからね。



仕事が雑だからね。



見た目とか言葉なんてのは、二の次だからさ。



ほんとにインチキおじさんになってるよ。



それでも、家に帰ったら広瀬すずが待ってんだよ。



(#`皿´)キーッ!!



羨ましいぜ…。



嫁って凄いよな。



旦那のマイナスを打ち消す力があるね。



愛があるからね。



仕事とプライベートは別だからね。



嫁はどっちも嫁だからね。



絶対的な味方だもんな。



家族っていいな…



あーあ。



今頃やってんのかなぁ…



でもさ、



安定期だから大丈夫って、



出来ちゃった結婚した人の大丈夫は、絶対に大丈夫じゃないと思う(笑)