お~い竜馬 | 天狗と河童の妖怪漫才

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漫画本は引っ越しの時にほとんど処分しちゃったので、いま全巻揃ってるのは【お~い竜馬】だけですね。



なぜ、この漫画だけ全巻揃ってるのかと。



はっきり言って僕は【お~い竜馬】の世代じゃないんですよ。



しかも、全巻揃えたのも引っ越してからなんですよ。



その理由は後ほど説明しますけど、【お~い竜馬】という漫画は、原作が武田鉄矢で主人公が坂本龍馬の話です。


まぁ、武田鉄矢といえば金八先生のイメージですよね。



漫画を書いてるのは小山ゆう先生です。



代表作といえば【あずみ】ですかね。



もちろんあずみを読んだこともないですし、知識として把握しているような感じでしたね。



【お~い竜馬】にしても、水道橋博士の書籍の中で三又又三に触れた時に知ったくらいでしたからね。



じゃあなぜ、【お~い竜馬】を全巻揃えたのかと。



きっかけは僕が入院したときに一人でお見舞いに来てくれた職場の先輩から差し入れで貰ったのが最初の出会いでした。



先輩って言っても、おっさんなんですけど、わざわざ古本屋で5冊だけ買ってきてくれたんですよ。



ちなみに、どんな先輩かと説明するならば、買ってきてくれた5冊の【お~い竜馬】は、1巻2巻3巻4巻6巻という……
「5巻売ってなかったんかい!!」

というツッコミを本人が帰った後の病室ですることになるんですよ。



幕末の話で1巻分の内容を飛ばすって致命的じゃねえかと。



とはいえ、入院した経験のある方ならわかると思いますけど、入院中の差し入れの漫画や本は、はっきり言って内容が頭に入ってきません。



骨折とかなら安心できますけど、検査の結果待ちだとか、入院後も症状が悪化している状況では、どんなにスペクタクルなストーリーでも楽しむことはできないのです。



なぜなら、自分自身が己の人生のストーリーにおいてとんでもない山場をむかえているからなんですよ。



で、その差し入れを貰ったのも、僕が1度退院してからまた再入院した時だったので、なおさら日本の夜明けどころの騒ぎじゃなかったんですよね。



で、無事に完治して退院したんですよ。



そんで、引っ越しの仕分けする時にやっぱり捨てれなかったんすよね。




古本なんで、文庫サイズじゃないから大きいんですけど、邪魔なんですけど、お見舞いに貰ったもんだから捨てれずに引っ越し先に持って行ったんですよ。



で、引っ越して暫くたったある日、片付けてるときにたまたま【お~い竜馬】を読み返したんですよ。



昔の漫画なんで、描写もエグいし、グロいんですけど、なぜか読んでて震えましてね。



もうね、ワンピースが何億部売れようと関係ないんですよ。



ワンピースを全巻読むより【お~い竜馬】を全巻読んだ方が遥かに大人になれる。



話が脱線しますけど、僕の経験上『ワンピースが好きな人ほどワンピースの魅力を語ることが出来ない説』ってのがあるんですよ。



やっぱり自分との繋がりがないからだと思うんですよ。



海賊ですからね。



スポーツ漫画なら競技が違っても部活の感覚は共感できる訳でね。



お~い竜馬は日本という直接的な繋がりがあるから余計に心が揺さぶられるのかなと。



あとは、僕は高卒で田舎から上京してきた訳ですよ。



知り合いもいない環境の中で生きてきて、そんで転職を繰り返してきた訳だけど、そんなやつが入院した時に病院までお見舞いに来て貰えるって、ありがたいことですよ。



ほんとに。



しかも、差し入れの漫画に【お~い竜馬】をチョイスして貰えるって…



まぁ、5巻が飛んでましたけど…(笑)



それから文庫本で【お~い竜馬】を全巻揃えた訳なんですよ。



やっぱり好きな物語には、その物語にまつわる物語があると僕は思います。



もし、あのときワンピースを差し入れされてたら、今頃は海賊になっていたかもしれません。