痴蚊んアカン | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

蚊に刺されやすい?ブログネタ:蚊に刺されやすい? 参加中

私は刺されにくい




先日、帰宅途中の電車内で、僕の目の前に立っていた女性の腕に1匹の蚊がとまっているのを目撃しました。



その女性はスマホの操作に夢中になっていて、腕にとまっている蚊に気付いていないようでした。


そのうち違和感に気付いたようで、視線はスマホの画面に向けたままでしたが、操作する手とは逆の手で蚊のとまった腕を擦り初めたのです。



しかし、その動作が優しいタッチだったのと、蚊のとまっている場所には手が届いていないので、蚊は逃げもせずに大胆に血を吸い続けていました。



正直、蚊がムカついて来ました。



僕は女性に声をかけるべきか悩みました。



電車内でお年寄りに席を譲るのを躊躇する時のような感覚に近いのですよ。



親切にしてあげたいけど、ちょっと恥ずかしいなと。



でも、目の前で女性が蚊に血を吸われているのを黙って見ているのは、気持ちのいいものではありません。



これが痴漢だったら黙っている必要はないんですけど、相手は蚊ですからね。



『蚊がとまっていますよ』



と、女性に声をかけるべきか悩んでしまいました。



それか、僕が直接その蚊を追い払ってあげるかですよ。



でも、下手をしたら僕が痴漢の冤罪で捕まってしまう可能性もあるなと。



それでも、目の前の女性が蚊に血を吸われているのを黙って見ている自分が、変態なんじゃないか?と思えてくるのです。



しかし、女性はスマホに夢中で蚊の位置を正確にとらえていません。



僕はスイカ割りの時のように心の中で叫びました。



『右、右、もっと上!!』



『いや、そこじゃない、ちょい、右のー、違う!!逆、逆、逆だっての!いや、だから~、あっ、そこ!そこだ、そこ、行け!行け!行け!!』



女性は蚊を追い払うことに成功しましたが、逃げた蚊は大胆にもその女性のバックにとまって血を吸う様子をうかがっていました。



刺された後はみるみる腫れ上がり、あっという間に蚊に刺された後が完成していました。



虫刺されの出来上がる行程を初めて見ました。



こんなにすぐに腫れ上がるんですね。



その女性はすぐに刺された腕を掻きはじめました。



腕を掻いた流れで手の甲も掻いているので、見ると手の甲も蚊に刺された後がありました。



完全に蚊に標的にされているのです。



蚊になめられているんですよ。



その女性もおっとりしたタイプの感じなんですけど、蚊をバックにつけたままずっと一緒に移動している訳ですからね。



ペットにエサを与えてるみたいなことにもなります。



僕はその蚊にちょっとムカついてきたので、カバンなら叩き潰しても問題ないだろうと殺意を抱いたその瞬間に、ヤツは飛び回り出したのです。



殺気に気付いたのだろうか。



僕はそいつに寄生されるのが嫌だったので体を動かしてよけていると、その蚊は目の前の女性のスカートの中に逃げて行きました。



なんか、ゾッとしました。



もしかしたら、夏の間の虫刺されは、たった1匹の同じ蚊が犯人なのかもしれません。



蚊の行動ってのは変態そのものですね。









===================

蚊に刺されやすい?

・刺されやすい

・刺されにくい