天狗と河童~女王アリの運命~ | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

アリって真面目だと思う?ブログネタ:アリって真面目だと思う? 参加中

私は真面目




天狗「アリは真面目だよなぁ」



河童「そうかな?確かにエサを運んでる姿とか見ると、一生懸命だなとは思うけど、それが真面目とは限らないよね?」



天狗「お前にアリの何がわかるって言うんだよ!アリは本当に真面目なんだよ」



河童「だったら、アリが真面目だと思う具体的な理由を教えてよ」



天狗「メガネかけてる」


河童「かけてねーよ!!【メガネかけてる=真面目】って、いつの時代の話だよ」



天狗「トンボだってメガネかけてるだろ」



河童「いや、そう見えるってだけで、実際にはトンボもメガネはかけてないからね」



天狗「あのさ、お前には童心ってものが無いのか?」



河童「は?」



天狗「雲を眺めて、その形から何かを想い描くという楽しみ方を知らないのか?お前には“水蒸気の塊”としか思えないのか?」



河童「アリが真面目かどうかの話だよね?」



天狗「大昔の人達は満天の夜空を眺めて、星と星とを繋いで星座を描いた。月ではウサギが餅をついてる。この感覚がわからないのか?」



河童「それはわかるよ。そういうロマンチックな話がしたいってことでしょ?わかったよ。もうツッコミを入れたりしない」


天狗「じゃあ、もう1度聞くぞ。アリはメガネをかけて…?」



河童「る!アリはメガネをかけてる!!真面目だからね」



天狗「じゃあトンボはガリ勉だよな?」



河童「そうだね。真ん丸のメガネをかけてるもんね。ガリ勉だよね」



天狗「モグラはワルだよな?」



河童「モグラ!?モグラはワル…かな?」



天狗「どう見たってモグラはワルだろ!」



河童「そうだっけ?……ごめん、モグラは何でワルなんだっけ?」



天狗「サングラスかけてる」



河童「ぬぬぬぬぬっ!!」


天狗「サングラスかけてんだから“ワル”に決まってんだろ!!」



河童「…そうだね。チンピラみたいだよね」



天狗「チンピラ?それだとレンズが茶色いメガネになるよな?お前のモグラと俺のモグラは種類が違うみたいだな。お前のモグラはなんでパンチパーマなの?しかも前歯ボロボロじゃん」



河童「……そうかな?もしかしたら歯で穴を掘ってるのかもね」



天狗「それ、たぶんモグラじゃないよ。小柄なチンピラだよ」



河童「ただのチンピラだったのかな…」



天狗「でもさ、お前も俺もアリみたく真面目に生きないといけないよな。アリを見習わないといけないよ」



河童「アリのどの辺りを見習うといいのかな?」


天狗「すんごい真面目な部分だよ」



河童「その、すんごい真面目な部分を具体的に知りたいよね」



天狗「アリに聞いたらいいんだよ」



河童「アリに聞いたらいいの?」



天狗「聞いてごらんよ」


河童「アリさんはどうしてそんなに真面目なんですか?」



モグラ『知らねーよ』



天狗「聞く相手を間違えてるから!それモグラだから。ちゃんとアリに聞かないと」



河童「アリさん!アリさんはどうしてそんなに真面目なんですか?」



アリ『苦しい…』



河童「え!?」



天狗「おい、踏んでるから!アリを踏んでる。足の下だよ」



河童「あっ、ごめんなさい!!わざとじゃないんです。…すいません」



アリ『いえいえ、こちらの不注意ですから、お気になさらずに。踏まれることには慣れておりますから心配いりません』



チンピラ『そんならワシも踏んだろーっと。グリグリグリグリ』



河童「ちょっと!あんた、何してんの!?足でグリグリしたら流石のアリさんだって死んじゃうでしょ」



アリ『ハアハア…いいんですよ。私は大丈夫です…ハアハア。幼い頃から踏まれ続けておりますので…ゼェゼェ。ゴホェッ…貴方のその優しい気持ちだけで…私は…充分幸せでした…よ。助けてくれて、ありがと…うっ…グフッ』



河童「アリさぁぁぁァァァァーーーん!!(涙)」



女王アリ『遅かったか!皆の者、亡骸を回収せよ』



河童「あなたは?」



チンピラ『ワシか?ワシはのぅ…』



天狗「いやいや、それチンピラだから。聞く相手を間違えてるから」



働きアリ『女王様!先程のアリですが、まだ息があります!早急に手当てをすれば命は助かるかと』



女王様アリ『全軍、直ちに巣に向かえ!!』



働きアリ『はっ!!』



女王アリ『お前がアリを助けてくれたおかげだ。礼を言うぞ…』



河童「いえいえ、僕は何も…アリさんが助かって良かったです」



女王アリ『謙遜するな。そなたの勇気には女王としてではなく、1人の女として…』



働きアリ『女王様!大変です!!』



女王アリ『どうした!!』


働きアリ『前方の部隊が次々と何者かに襲われいる模様…ぎゃあああああああ!!』



河童「え!?」



女王アリ『きゃあああああああーっ!!』



チンピラ『アリうまッ!アリうまッ!アリうまいわ~』


河童「………」



天狗「…何これ?」



河童「お前が言うな!!!!」









===================

アリって真面目だと思う?

・真面目

・不真面目