天狗と河童~モテる女論~ | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

モテる子ってどんな子?ブログネタ:モテる子ってどんな子? 参加中




天狗「今回はモテる女について考えてみましょう」



河童「よろしくお願いします」



天狗「因みに、君はモテる女とはどんな女だと思う?」



河童「まぁ単純に見た目が可愛い子とか、第一印象の雰囲気で好感が持てる女の子は“モテる”と思います」



天狗「それは、ブスがいくら努力したところでモテないと言いたいのかな?」



河童「そんなことは一言も言ってません!ブスでもモテる女の子はいますよ」



天狗「世界はそれを“ヤリマン”と呼ぶのだよ」


河童「ヤリマンですか…」



天狗「女というのは物心がつく前から色気を武器することを知っている恐ろしい生き物なのだよ」


河童「そうなんですか?」



天狗「私が幼稚園に通っていた頃の話だが、3人の女が1人の男を追い掛け回していたことがある。ある台詞を叫びながらね」



河童「鬼ごっこじゃないんですか?その叫んでいた台詞って何ですか?」


天狗「『○○くぅ~ん、スカートめくってぇ~』と男にスカートをめくらせようとするのだよ」



河童「逆セクハラじゃないですか」



天狗「当時その光景を“しんぴん”作りをしながら眺めていた私は、まだ幼い故に的確な言葉には出来ない感情を抱いていた。
(因みに“しんぴん”とは砂場にあるカップに花壇の土を目一杯入れて、そこにきめの細かい砂や唾を垂らして表面をツルツルに仕上げる粋な遊びである)
男を追い回す3人の女の中に太った女がいた。太った女は走るのが遅いので他の2人よりもだいぶ遅れをとっていた。お目当ての男を捕まえることに諦めた太った女はどうしたと思う?」



河童「泣いたとか?泣き落とし作戦じゃないでしょうか?」



天狗「違うのだよ。お目当ての男を諦めた太った女は、“無差別スカートめくって”攻撃に切り替えたのだよ。『誰でもいいから私のスカートめくって』とばかりにターゲットを探しながら走り続けた」



河童「怖いですね…」



天狗「俺達は大事な“しんぴん”を抱えて必死に走って逃げた。走るのが遅いやつには『“しんぴん”を捨てろ!!』と叫んだ。転んで膝を擦りむいて、落として割れた“しんぴん”に何が正義で何が悪なのかもわからないまま泥だらけの涙を流した」



河童「女の人は小さい頃から女なのでしょうか?」



天狗「その太った女は成人式でも走っていたし、30過ぎた今でも走り続けているだろう…。“しんぴん”と私どっちが大事みたいな訳がわからないことを言うのだろう。女は小さい頃からすでに女なのだよ。化粧や恋愛の経験値などまるでない園児でも、剥き出しの女を出している。年少組でもませた女の子は好きな男の子と毛布でくるまる遊びに夢中になっていたからね」



河童「そうなんですか」


天狗「成長する過程で難しく考えてしまうのだろうけれど、モテる女は何もしなくともモテるのだよ」



河童「具体的にはどういうことですか?」



天狗「男の性欲が目覚めるのはずっと後のことだからね。“おっぱい”が大きくなるのもずっと後なのだよ。男の初恋は性欲とは関係ない。これを理解していない女はとにかく走り回る。足の筋肉はムキムキで30過ぎた女は膝に爆弾を抱えてる」



河童「でも大人になるとモテる要素に性欲は重要ですよね?」



天狗「多少ブスでもエロい女とか隙がある女はモテるだろう。スカートをめくりたくなるような女という訳だよ」



河童「スカートを履いてない女の人はモテないのでしょうか?」



天狗「ケツのラインがくっきりしたパンツを履くこともモテるだろう。胸元が強調された格好の女もモテるだろう」



河童「色気で男を誘惑してる訳ですか?」



天狗「そうなのだよ。女はモテることに必死なのだよ。男の好みをリサーチして化粧や香水や細かいアイテムの数々で男を誘惑しようと企んでいるのだよ」



河童「美容整形までするくらいですからね」



天狗「そんなに頑張らなくてもいいのだよ。男なんて生き物は女の笑顔に弱い。朝のゴミ出しをする人妻のスッピンにグッとくるものなのだよ。人妻というのもあるけど、スッピンにノーブラというラフな格好で眠そうにアクビをしているが、こちらに気が付くとノーブラなことよりもアクビを見られたことに対して恥ずかしそうに笑顔で会釈してくれる。こんな女がモテるのだ!!ここにモテる女の全てが凝縮されている!!」



河童「でも人妻ですよ」


天狗「いいか、人妻とは手の届かない存在な訳だよ。その距離感が大事なのだよ。モテる女は手に届きそうで届かない、この距離感に男は揺れる。そして早朝のゴミ出しとは家庭的な女を物語る。旦那に頼むのではなく、当たり前のように家事や育児をこなす女に男は惹かれる。モテる女は仕事もできる」



河童「でも甘え上手でモテる女の子もいますよ」


天狗「それは仕事の出来ない男が優越感に浸りたいだけだ。どんなに甘えたところで愛人止まりのモテ方なのだよ。いつかは自分がゴミになる」



河童「なるほど。じゃあゴミ出しの時のスッピンがモテるのはどういうことですか?」



天狗「飾らない女はモテる。ラフな格好でも、ありのままの自然体の女がモテるのだよ。男は女に安らぎを求めているのだからね」



河童「でも、ノーブラってどういうことですか?」



天狗「これは隙だよね。男を意識していないのに、なぜか隙がある女はモテる。仕事や考え方もしっかりしているのに、レディとして隙がある。これは甘え上手な女とは全く違う意味で“守らねば”と思ってしまう。」



河童「最後のアクビをしてたのを見られて恥ずかしそうに笑顔で会釈とはどういう意味ですか?」


天狗「どんなにババアでブスで性格の悪い女でも、女の恥じらいには可愛さが宿る。恥じらいを捨てた女はモテない。アクビという、ゴミ出しはするけど眠いもんは眠いという正直さとのギャップがたまらない。それらを抱えつつも他人には笑顔で会釈をするその振る舞いに、周囲の男たちは疲れが吹き飛び1日の精気がみなぎる。これがモテる女だ!!」



河童「ノーブラだけじゃダメなんですね」



天狗「同性から嫌われる女はあざといからなのだよ。芝居と正直さのバランス感覚が下手クソなのだよ」



河童「でもモテるって難しくないですか?」



天狗「モテる男からモテる女が本当のモテる女だよ。男でも女でも顔やスタイルだけでモテる側というのは退屈なだけだからね。モテることが邪魔になる。勝手に幻滅や嫉妬されることに怯える。どんなに面白い話をしていても相手は話を聞いてない。空気を読むとモテるキャラからの逆算した笑いになる。そうでなければ嫌みなる。見た目でモテる側は内面でモテる相手に嫉妬する。全然フェアじゃないと。モテる女には必ずブスの親友がいる」



河童「最後の、ブスの親友がいるってなんですか?」



天狗「門番的な役割をしている」



河童「門番はモテないんですか?」



天狗「門番はモテることと幸せになることの違いを理解している」



河童「モテるから幸せとは限らないんですね」



天狗「バカな男からモテる女が幸せになれる訳がないのだよ。男を求めて走り回る女はモテる女じゃない」



河童「なるほど。では、最後に、モテる女とは一言で言うと何ですか?」


天狗「その前に、君は私の話を聞いて“モテる女”とは、どんな女なのかわかったのか?」



河童「はい。モテる女とは、ノーブラでゴミ袋を持ったまま恥ずかしそうに門番と走り回っています」



天狗「それ、ただのボケた婆さんだろ!婆さんが番犬に逃げられてゴミ袋を持ったまま追い掛けてるだろ!」



河童「違いますか?」



天狗「モテる女とは、笑顔の素敵な女だよ」



河童「笑顔の婆さんはモテますよね?」



天狗「それ安らかな笑顔だろ!モテてるんじゃないよ、参列者だよ!」



河童「喪てる女?」



天狗「いい加減にしろ!!」