私は山派
天狗「山と海?そんなもん山に決まってるだろうが!」
河童「いやいや、海でしょ~」
天狗「てめえは川だろ!!引っ込んでろ!」
河童「……。その川が流れ着いた先は海になるわけだからね。川と海は繋がっているのと一緒だよ」
天狗「その川も山の一部だけどな」
河童「川の大半は平野を流れてるでしょ」
天狗「島や大陸は1つの大きな山なんだよ。だから川も山に含まれる。ようするに海ってのは山から流れたものを受け止める便所みたいなもんだな」
河童「それはおかしいでしょ!海が便所ってことはないよ」
天狗「川は尿道」
河童「なんでだよ!母なる海って言うでしょ。あらゆる生命体は海から誕生したんだからね」
天狗「海が母?じゃあお前はマザコンなのか?」
河童「母なる海だけど、マザコンとは違うよ」
天狗「何も考えずに産むだけ産んどいて、その我が子に汚染させられてんだから世話ないよな」
河童「そういうこというなよ。山だって汚染されてるだろ」
天狗「山を汚してるのも海のババアがちゃんと躾をしねえからだろ!山はただ静かに黙って動かない」
河童「なんでもかんでも海のせいにするなよ!そんで、ババアっていうな!!」
天狗「だれが産んでくれって頼んだよ!!」
河童「それは反抗期でも決して言ってはいけないセリフ第1位のやつだよ。そうやって海を困らせたり悲しませたりするなよなぁ…。」
天狗「だって、うちの海って汚ないんだもん」
河童「汚ないとかいうな!」
天狗「授業参観の時に『お前んちの母ちゃんって赤潮じゃね?』って言われたからな。カスピ海とかカリブ海は綺麗でお洒落で羨ましくて、自分の海が恥ずかしくてたまらなかったよ。なんで赤潮で来るんだよ!」
河童「赤潮だろうと母ちゃんは母ちゃんなんだよ。比べるものじゃない」
天狗「島国なんか常に海に干渉されてて最悪だよ。もっと大陸がよかったな」
河童「島国はそれだけ海の恩恵や愛情に包まれているんだよ」
天狗「3・11は更年期だったのか?」
河童「ノーコメント。」
天狗「バカ倅の作った汚染水を母親が肩代わりする始末」
河童「ノーコメント!!」
天狗「山はただ静かに黙って動かない」
河童「働けよ!ダメ親父じゃねーかよ!!」
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海と山、どっちが好き?
・海
・山