目次

■ホタルの嫁入り第51話ネタバレ・感想

 ●本編ネタバレ

 ●感想

    ◎マンガワン51先読感想記事1本

  ◎物語の世界観とか、紗都子に関してとか

    ◎マンガワン52先読感想記事2本  

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ホタルの嫁入り第51話 ネタバレ・感想 

第51話 ナイフと意志

 

ホタルの嫁入り第51話 ナイフと意志ーネタバレ

 

口さがない女中達は、お屋敷内の噂話に花を咲かせている。

 

「相変わらず部屋から出てこないわね」

 

「出入りしているのはお医者様くらいだわ」

 

「帰ってきてもう一か月よ」

 

「旦那様は縁談を勧めているというのに本人にその気はあるのかしら」

 

「そうは見えないけどねぇ」

 

 

美和子は得意げに答える。

 

「もちろんよ頑張ったのよ お母様の黒い繋がり 美和子知ってるんだから」

 

「そう ありがとう横になるわ」

 

「お姉様の手紙に加えて美和子も送っておいたわ」

 

「え?」

 

「その気があるなら手引きしますって

だからそろそろ迎えに来るかも

 

殺し屋が自由のない病弱なお嬢様を連れ去るなんて本で読んだ内容みたい

ロマンチックだわ~」

 

「・・・本気で言ってるの?」

 

思いがけない紗都子の様子に戸惑いを見せる美和子。

 

「…え?」

 

「なんて送ったの?内容を言って

言いなさい」

 

鬼の形相で美和子の両肩を掴み、問い質す紗都子。

 

「た・・・大したことない内容よ 手を貸すってことと あとなんだっけ…

お姉様は本当は未練があるってことくらいで…

 

「!

・・・・・」

 

 

自害しようとする紗都子と、阻止しようとする美和子で揉み合う。

 

「なにやってるのよお姉様 ナイフ放しなさいよ」

 

「・・・・・」

 

紗都子は、抑えつける美和子を突き飛ばす。

 

「いっ…」

 

体勢を崩した美和子を罵倒する紗都子。

 

「どうして手紙なんて送ったのよ

あの人をこんなところに来させてはいけないの

そう言ったじゃない」

 

 

ホタルの嫁入り第51話ー感想

🌸マンガワン51先読感想記事

 

 

明治ファンタジーと思いつつも、この世界観ですね。

登場人物達が生活している世界の文化・風俗・文明・歴史・環境等々、これらを一から十まで読者に説明する必要はない(読者に与える情報は必要最低限で良い)という考えも少なからずあるものの、最近の作品の展開には個人的にモヤモヤしてまして。

モヤモヤの一つを吐き出し。

 

先触れもなくやって来る侯爵に、来客を知らせることなく令嬢の寝室に通す女中。

朝霧さんの登場の仕方から察するに、美和子は襖を開けたままね?

襖を開けて大騒ぎしているのに、誰も駆けつけてくれないのね。

(と言っても、四百四病の外だけど)で臥せっている令嬢の寝室から大声が聞こえてきたら、誰かしら様子を見に来てくれそうなものだけれどね。全く心配されていないというのがね…。

上流家庭の話なんだけれど、そうは感じないのがね…。

天女島では身分差を感じない自由さが、ある種の魅力だったけれども。

本土に帰ってきたら、ああ、やっぱり紗都子と進平は住む世界が違うよね…っていう雰囲気が皆無なのはね…。

言葉だけ、伯爵だ、侯爵だ言われてもね…。

 

そして、紗都子に全く共感できないんだわ…。

 

⇩第44話

⇩第48話

 

🦝お父様との感動の再会から一転。

絶望の淵に追い詰められた紗都子の心境は理解しますけれどね…。

 

進平に柳田別邸討ち入りさせといて、何言ってんだかって感じ。

 

⇩第38話

⇩第39話

 

殺し屋として無双している進平しか知らないなら、まだ理解できるんですが。

 

⇩第2話

 

紗都子の言いつけを守って瀕死の重傷を負った進平。

 

⇩第17話

 

⇩第18話

 

進平が死ぬかもと怖い思いしたはずなのに、荒っぽい作戦を許可しているんですよねぇ…。

「また争いになる ひどい目に遭わされる」って、進平をひどい目に遭わせてんのは紗都子だろって思うのよ~。

 

もしや柳田の護衛より、桐ヶ谷の方が優秀だと思ってる?

⇩第12話

 

紗都子の歓心を買う為なら、手段を選ばない進平ですよ?

 

⇩第22話

⇩第23話

⇩第50話

 

紗都子が進平に『例外』を作ってあげれば

🦝桐ヶ谷十兵衛なんて恐るるに足りずよ?

 

⇩第45話

 

紗都子。

展望が開けたと思ったけれど

物心ついてからの長年の呪縛が解けていなかっただけ。

 

⇩第33話

⇩第12話

 

個人的には、進平が傷つく云々よりも

🦝お父様に認めて貰えなかったショックの方が大きいんだと思う。

むしろ、認めて貰えると思ってる方が謎。

 

⇩第43話

⇩第36話

⇩第48話

美和子でも「労働階級なら、この水準でないと」という認識を持ってますよね。

 

「後藤進平は命の恩人」は康太郎でも通じなかったのに

🦝お父様に通じるわけないよね。

 

⇩第22話

⇩第44話

 

紗都子の聡明叡知さはどこで発揮されるのかしら?

 

ちなみに、第52話もマンガワンで先読感想を書いてます。

なんとなく、柳原白蓮さんもチラつきます。

 大正9年、白蓮作の脚本『指鬘外道』の出版交渉で、東京帝国大学の7歳年下の学生・宮崎龍介が訪ねてきます。階級制打倒に燃える龍介は、熱く理想を語ります。そんな彼に白蓮は懊悩の日々を打ち明けます。やがて2人は、700通もの情熱的な恋文を交わし合うようになります――「わが命惜しまるるほどの幸せを初めて知らむ相許すとき」「地獄に落ちても悔いはない」――そうして、龍介の子を身ごもった白蓮は出奔を決意。36歳で自らの意思で生きる道を選びました。愛を求めた白蓮を世間は袋叩きにしますが、虐げられていた女性たちには自由のシンボルと映りました。引用:時を創った美しきヒロイン 柳原白蓮|化粧品・スキンケア通販[オージオ(OZIO)]

 

上流家庭の紊乱として、世間からは面白おかしく噂されるだろうけれど(既にされているけど)、紗都子は婚約者もいないし、負う傷は浅いと思うよ…。

「親の意向に従わないことを理由に親子の縁を切ること」が法律によって認められていた時代だし、戸籍から排除されれば紗都子は桐ヶ谷家に存在していなかったことになるから、家名に傷はつかないし。

まあ、🦝お父様が紗都子に執着しているから、勘当されるのも難易度高そうだけどね。

 

紗都子の一心発起に期待してる。

 

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次回更新は1月20日 

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※2025年1月8日現在の情報です。

 

 

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