シンディ・ローパー、通算15回目にして最後の来日ツアーとなる『Girl Just Wanna Have Fun フェアウェル・ツアー』を目前に控え、期間限定でドキュメンタリー映画『レット・ザ・カナリー・シング』が公開中です。
千葉はたった2箇所、たった3日間!
しかし運良くも、今日観ることができました
私は何かのきっかけで彼女のインスタグラムを見つけたのですが、その時は、けっこうな年齢(71)なのに変わらず綺麗で、オシャレで、「ああ、こういう歳の取り方したいなぁ〜」という見た目の憧れからフォローし始めたのですが、しばしば歌以外の社会活動を目にして、何か、力強い信念がスッと一本通っているのも感じていました。それが凄くカッコいいと。
その筋の通ったカッコ良さが、どうして生まれ、どこからきているかが知れた映画でした。
【以下、ネタバレします】
この映画では、幼少期のホームビデオに始まり、最初に結成されたロックバンドのライブ映像、ソロデビュー当時のプロモーション映像など豊富で貴重な写真や映像を交えながら、シンディのお姉さん、弟さん、元マネージャーや曲作りのパートナー、ボーイ・ジョージ、パティ・ラベルなどのインタビューと、当時を振り返るシンディのインタビューとで構成されています。
『Girl Just Wanna Have Fun(ハイスクールはダンステリア)』で華々しくデビューした思いっきり弾けた女の子、というイメージでしたが、そこに至るまでの壮絶な過去…初めて知りました。デビュー前に15年の下積みがあったこと…。
このソロデビュー曲にしても、”クソ”のようなデモテープの場面から映像が残っていましたが、シンディにはかっこたる信念があって、あの素晴らしきMVに至るまでの過程がもう、うわぁ〜いいもの見た〜!って感じ。誰かに造られたのではなく、セルフプロデュースしたのですよね。根っからのアーティストなのです。
素晴らしい歌声の持ち主だったのに、時代背景から進学さえさせてもらえなかった実のお母さんに、そのMVでお母さん役で出てもらったことや(お姉さんや弟さん、シンディを心底支えてくれたゲイカップルなども)悪しき義父の代わりに人気レスラーをお父さん役にしたことも痛快だし、白人、黒人、関係なく、モデルじゃない普通の女の子たちを登場させたことも、ボーダーレスの先駆けとなっていたのですね。
また、それ以上に痛快なのは、このデビュー作をヒットさせるために2週間の猶予をもらったマネージャーの奇策!シンディが女子プロレスラーのマネージャーになっちゃうの 成り切ってて可笑しいんだけど、それで爆発的にヒットしてしまったんだからスゴイわ〜
大大大好き❤何度見たかわからない
『トゥルーカラーズ』のエピソードも涙…。知らなかったし。
パティ・ラベルとデュエットした『タイム・アフター・タイム』はもう凄すぎ!!!
前のマネージャーの嫌がらせで裁判沙汰になり、引退の危機に面した時、裁判官が「Let the canary sing(カナリアに歌わせなさい)」と言った言葉がこの映画タイトルになっていますが、パティ・ラベルだってシンディと出会えなければこんな経験そうそうできなかったでしょう、って思うくらい、いや〜ほんっと、素晴らしかった
そんな歌手、アーティストとしての素晴らしさだけでなく、彼女の持つブレない信念、強さ、たくましさ、愛の深さ、そこに至るまでの軌跡を公演前に知れたことで、よりいっそう、お会いできることに有り難みを感じて、映画観れてよかった♡って思いました。
4月23日、楽しみです