梅雨らしい時期もなく
厳しい夏がやって来そうな予感
先日、私にとってとても懐かしい
素敵なワンショットを見つけました
山口小夜子さん
(私が)10代後半から20代の頃に
とても感化され、とても憧れでした
日本人形のような不変な美しさ、
そのヴィジュアル性に限らず
所作やライフスタイルにまで
日本人としての理想美を意識された方
私みたいな現代っ子女子とは違って
内面から滲み出るような美しい佇まいが
彼女にはあるのです
アメリカ誌でも
世界でベスト4の
トップモデルの1人と賞賛され、
海外でも高く評価されるほどでした
彼女のように日本の伝統美
をモチーフにしたルックスは
欧米文化を追い求めていた私にとって
まさにカルチャーショックでしたね
当時の私にとって
洋楽ロックが全てだったから
しかし
斬新な『和』の世界に
目に触れた途端、
内に秘めていた何かが
突然噴火したのです
その日以来、
小夜子さんのような
大和撫子を目指そうと
ヘアスタイルやメイクを真似たり
華道や茶道を習ったり
着物や日本文化にも興味を持ち初めたり、
清らかで美しいものだけを
心の栄養にしながら
日本美を追求した学生時代を送ってました
普段は洋楽ばかり聴いてるからだけど、
他人が思うほど
私は西洋かぶれしていない
ただ良いモノは良いと
素直にそう思ってるだけなの
そういうわけで、
国際文化の中で
日本人である意識を持ち続ける信念、
かなりメンタルが強くないと
持たないんじゃないかなと
想像するだけの私が言っても
あまり説得力はないだろうけど、
すごくカッコイイと思う
洋楽ロックで私の世界が広がり、
小夜子さんで更に私の視野が広がった
これも必然なのかなと思えてくる
日本人のアイデンティティとは?
一本筋を通そうとする心の持ち方、
押し流されるばかりでなく
自らの心に向き合うべきなのかな
山口小夜子さんの存在感が
いつもそう問いかけてくれる気がする
同じ頃に影響を受けたのが
ＹＭＯの存在ですね
小夜子さんが織りなす世界観が
戦前の良き和の文化を発信されていた
日本の誇りであるならば、
ＹＭＯは戦後に起こした一大文明と言えるくらい
とてもインパクトが強かった
ＹＭＯの場合、
(当時)エコノミックアニマルと
呼ばれていた日本だったけれど
それを逆手に取りシニカルに表現するユーモア
もあって痛快でした
機械的で無機質な電子音に
機械のように規則的なドラムのビート
変わり行く日本の象徴のようで、
知性と哀愁とカッコイイが混在していた
そんなところが
(当時)新人類世代以降の若者達にとって
ある意味、心の拠り所の存在になっていた
一見、自虐っぽいところはあったにしろ
右肩上がり上昇中の経済大国の時代だったので
痛くも痒くもないどころか
優越感が勝っていたから
余裕があったし快感でさえあった
日本でも稀に見るビッグバンドYMO、
世界中の心を掴んでいき
一大ムーブメントを巻き起こした
特に大きな影響を受けた世代の
日本のファンにとって
YMOサウンドは
血や肉になって染み付いていて
今日もずっと生き続けている
ＹＭＯの世界観は
そいう視点から聴いていると
とても興味深くて
実に深いものだなと感じます
でわでわ
