「将来は救急医療の看護師さんになりたいです」
「将来はコンピュータのエンジニアになりたいです」
「将来はサッカー選手になりワールドカップに出たいです」
中学生が将来の「夢」を授業中に順番に発表していく。
キャリア教育の影響か、日頃から「夢」を持てない人はダメだが口癖の先生。
だから生徒に「夢」を持たせることに熱心だ。
そんな先生は生徒の発表を聞いて満足そうだ。
次の生徒。
張り切って「夢」の発表。
「将来は好きなことを仕事にしてお金持ちになってポルシェに乗りたいです」
先生。
「ふざけないでみんなのようにちゃんと将来のことを考えて発表しなさい」
生徒は不服そう。
「お金持ちになりたいって夢はダメなんですか」
「そんな適当なのは夢じゃない。世の中そんな甘いもんじゃないぞ」
そんな話を中学生の彼から聞いて10年。
彼は大学時代から東京でゲーム開発の会社を起業し、夢に向かって奮闘している。
無論、まだポルシェには乗ってないが「夢」は無限だ。
将来の夢