オリーブに実が | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

ついにオリーブに実が付いた。
4月23日にひどいことがあったけど、その直後に花が咲いているのを見つけた時は本当に嬉しかった。



3年前に痩せっぽちの小さなオリーブを買ってきて、名前をつけて大切に大切に育ててきた。

なかなか花が咲かなかったけど、大切な場所が壊れてしまった直後にまるで励ましてくれるように花が咲いた。
そしてもう一回新しいスタートをした今日、今度は実をつけて祝福をしてくれた。

オリーブは3年間ずっと仲間だった。
「希望が有る」を信じて、ずっとあの場所で一緒に過ごしてきた大切な仲間だ。
姿勢悪く歩いているとってちゃんと注意してくれるし、優しさにかけると叱ってくれる。
誰よりも私の話を楽しそうに聞いてくれる。
生徒との話、教員時代の話、歴史の話なんかも
「後藤又兵衛の話をして」
なんて聞いてくれる。

そんな仲間が本当に辛い時に、花を咲かせ、実をつけ、励まして応援してくれる。

4月23日には教えることをもうやめようと思った。
でも、オリーブはいつもこんなふうに話してくれた。

「教えることを止めちゃだめ」

このオリーブさんとこれからも教えることを一生懸命取り組んでいきたい。
そして命ある限り、自分の使命に誠実でありたい。