大学受験 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

「私立大学が第一志望です」

「なんで国公立大学が第一志望じゃないんだ?」

高校生の進路面談。
「私立に行きたいからです」

「国公立志望にしろ。7教科受験勉強しろ」

「でも私立は3教科で教科を増やすと不利です」

「まずは国公立だ。私立も受験していいけど国公立を第一志望にしろ。模試でも志望校は国公立を必ず書け」

「私立を総合型で受験します」

「総合型なんか勉強から逃げているだけだ」

「ずっとジェンダー問題の探究を個人的にやっていて、それを評価してもらえる大学に行きたいです。国公立大学でも総合型で受験したいです」

「そんなことは許可できないし、勝手な受験は応援しない」

「私立を総合型で受験したいです」

「私立に合格しても国公立を受験しろ。指定校で合格した人も国公立を受験する」
「進学しない大学を受験して合格したら、かわりに誰かが不合格になります」

公立も私立高校も進路実績とは国公立の合格数で一般入試が大切。

自由な選択で大学受験をできない、できなかった話をよく聞く。

アドバイスはいいけど価値観を押し付けたり、学校の評価のための受験を強いてはならない。
受験とは本人の人生のためにある。