手強い女子高生 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

いまはいざ知らず、女子高で教員をしていた時の女子高生は手強かった。



12月の大掃除。
棚の片付けをしていたら大量のプリントと教科書の山を発見。
仕方なくどかしていたら、恐ろしい異臭。
「それ、私の体操服」
(いつから洗ってないんだ?)
なんては聞けない。

春のお昼に教室。
入っていくと机と椅子がどかされレジャーシートが引かれている。
その真ん中に花瓶があり、花の咲いた桜が生けて
ある。
生徒の1人が家から持参して、クラス全員で教室内で花見をしている優雅さ。

教室に授業しに行く。
生徒全員が机と椅子を反対向きにして背中を向けて座っている。
しかも背中を向けて号令、
「礼!」
若い男性教員は完全に舐められている。

文化祭で教室に行く。
クラスみんなでポテチを食べている。
「先生も食べて」
女子高らしくタメ口。
1個もらったら、
「お返しは、クラス全員にマックのポテトね」
恐ろしいほどしたたかだ。

そんな女子高生たちは大人になり親になっている。

子供を連れて塾に学びに来てくれたり、25年ぶりにランチに誘ってくれたり、突然SNSでフォローしてくれる。
やっぱりかわいい卒業生だ。