ラーゲリから愛を込めて | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

1年と少し前に公開された映画で、忙しくて見逃してしまった映画がある。

「ラーゲリから愛を込めて」

ありがたいことに、Amazon Primeで見ることができた。



主演の二宮和也さんをはじめ、奥さん役の北川景子さん、シベリア抑留の仲間である松坂桃李さん、中島健人さん、皆さん、とても良い表情をされていた。

私が子供の頃は、シベリアから帰ってきた大人たちが身近にいた。
国家によって人生を翻弄され、帰って来れなかった人たちもたくさんいる。

この人たちがいたから今の日本がある

なんて私にはとても言えない。

シベリアに抑留されていた人たちは1人残らず自分の人生があって、自分の夢や意思を奪われた。
あのシベリアにいた人たちは、ほとんどの人が鬼籍に入った。
私たちにできる事は、二度とあんな思いをする人たちを1人といえども出してはならないと言うことだ。

映画の中での黒板に書かれた文字は
「希望」

手紙の言葉は
「妻よ、よくやった」

ラストシーンは二宮和也さんの
「笑顔」。
犬の名前は「くろ」。
でも私には「信」に見える。

そして主題歌は私の好きなMrs. GREEN APPLE。

改めて「希望が有る」ことを、一生大切にしなければならないと心から思う。
そんな「希望が有る」と一緒に見たい良い映画だった。