コンサマトリーな時間 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

いいことが書かれているブログを読みました。

なかでも、印象に強く残ったのは、

 「コンサマトリーな時間を

 増やすこと」

 のお話しです。


コンサマトリーとは、アメリカの社会学者

タルコット・パーソンズが作った造語で、

「充足していて、満ち足りている時間」のこと。


だそうです。

なるほどです。



近年、働き方改革が進み、以前に比べたら随分とブラック労働も改善されてきました。

でも、私の働き方なんかは、なかなかいまもブラックで、11月は完全休みは1日だけでした。


ところが、これが思ったほど苦ではなく、私にはどちらかといえばコンサマトリーな時間なのです。


この時間の価値観は人には強制はできませんが、仮に1日に15時間働いても、身体が疲れるだけです。

趣味の旅行に行っても疲れるのと同じです。


日本では我慢や辛抱が昔から美徳です。

でも同じ努力するならコンサマトリー時間の中で努力できるようにしたいものです。


近年、コンサルタント会社の倒産が激増しているそうです。

いろいろ調べてみると、コンサルよりも政府の支援や給付に頼る企業がコロナの間に増えたといったような分析もありました。


しかしそれ以上に、コンサルタント会社自身が、働き方改革、DX化すればといったマニュアルに陥り、本当にその会社のコンサマトリーとは何かを、考えていないのではないでしょうか。


充足して満ちている時間とは、人それぞれ、企業それぞれだと思います。


昨日、転職のことを書きましたけど、仕事の中でどうやってコンサマトリーを得ていくか?

またプライベートの中のどうコンサマトリーを得ていくのか?


それはきっと、まずは自分自身の幸せや楽しみを考え、それを仕事にできれば、きっと、コンサマトリーを得ることができると思います。


仕事なんてそんな甘いものじゃない、そう考える人もいるかと思いますが、それをひたすら耐えていくよりも、人が見えない世界を見つけることができれば、きっとそれはコンサマトリーの世界だと思います。